2012年8月17日〜8月18日
今年の夏は家人と長男と筆者の三人で彦根城を見に行くことにしました。
彦根城と言えば井伊家のお城ですね。
で、せっかくあの辺に行くんですから近江八幡という町にも足を伸ばすことにします。
近江八幡と言えば近江商人の町ですね。
はなはだ大雑把な頼りない知識と好奇心はいつもの通りです。
僕たちの旅の特徴であります。(そんなこと威張れないでしょ)
うちの方からは新幹線で米原に降り立ってJR琵琶湖線で南下して
彦根、近江八幡に行くことが出来ます。
それで1日目には近江八幡に遊んでその晩は彦根に宿を取って
翌日に彦根の町を見物する計画をたてました。
朝早く家を出て8時頃の新幹線に乗り込むのはこの間の伊勢行の時と同じです。
朝の東京駅で駅弁を買って新幹線で食べるのが旅の楽しみですが
朝すぎてまだ食欲が無くて結局おむすびを二つ購入、これを朝ご飯といたしました。
それでも加島屋のおにぎりですからすごいです。
大変美味しかったです。
東京駅は始発駅ですから発車のしばらく前から乗車出来ます。
乗車して席に座ってからから発車まで少し時間があります。
その少しの時間に僕はおにぎりをほとんど食べ終わってしまいました。
列車が動き始めた頃はもうお腹が満足しています。
そこに車内販売のお姉さんが来たのですかさずビールを購入、これを旅の友とします。
何せ米原までは二時間ほどしかありませんから急いで飲まなくては駄目なんですね。
新横浜にさしかかる頃にはもうすっかり良い心持ちで
新幹線+おにぎり+ビールという幸せを堪能していたのでした。
米原からは近江八幡まで30分くらいですね。
駅からバスに乗って日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)の近くまで行きます。
この時点ですでに11時半くらいですからまずはどこかで腹ごしらえです。
近くの「ダイニングカフェ久保多屋」という店を見つけてここでお昼をいただきました。
筆者がグルメリポーターじゃないのが残念なくらいの美味しいお店でありました。
伝わらなくてごめんなさい。

近江八幡の洗練された文化を料理で表現しているダイニングカフェ久保多屋さん。
美味しい食事をいただいて一歩店を出ると暑い暑い、ゆだるようです。
ところでレストランのすぐそばに古い洋風建築がありましてこれが旧八幡郵便局であります。
この瀟洒な建築物は米国出身の建築家のヴォーリズという人が建てたのだそうです。
ヴォーリズは最初英語教師として招かれたのだそうですが多才な人で
建築や学校経営、製薬会社経営などを展開したのだそうです。
あの有名な近江兄弟社もこの人が造ったのだそうです。
社名の「兄弟」の文字はキリスト教的な「人類は皆兄弟」の精神からつけられたものらしいです。
近江さんとこの兄弟が作った会社だとずっと思っていました。
ヴォーリズは沢山の有名建築物を残しています。
山の上ホテルや明治学院大学礼拝堂などの
僕でも知っている素晴らしい建物の名前も出てきましたから驚きました。

旧八幡郵便局、今は館内でヴォーリズの業績をたたえる展示をしています。
館内では上品な初老のご婦人が説明してくれました。
ここから少し歩いて日牟禮八幡宮に向かいます。
近江八幡は商人の町ですからここにある日牟禮八幡宮は商人の神社です。
この地は支配者の政策や立地などから商業活動がしやすかったようで
古くから商業の盛んな土地だったのですね。

日牟禮八幡宮山門。広い参道は駐車スペースになっています。満車です。
奥に進むと豊臣秀次が築いた八幡山城があったらしいです。
その八幡山城跡に登る八幡山ロープウェイがあるのです。
登れば楽しそうですが時間に追われているので今回は割愛します。

近江兄弟社。ヴォーリズ死後、一度倒産しましたが、現在は再建しています。
メンタームという塗り薬、聞いたことありますよね。
昔はメンソレータムという薬を売っていたらしいんですけど
倒産の際販売権を返上して現在メンソレータムはロート製薬が売っているとのことです。
メンタームは昔メンソレータムの略称でしたが
現在は近江兄弟社の別商品です。(わかりにくいです)

豊かな商人が住んでいた町並み。
他にも西川布団の発祥の地だったり
瓦産業が盛んだったり
産業と商業がともに栄えた町だったわけですね。
近江八幡市市立資料館には近江八幡市の歴史がわかりやすく展示されています。
後学のために入館してお勉強をします。
涼を取るのが目的だったのは内緒です。(だって暑かったんですよ)
ここまで歩いて暑いし疲れたので彦根のホテルに向かうことにしました。
ところで近江八幡の駅から彦根に向かう途中に安土という駅があります。
ここにはあの織田信長の築いた安土城があった訳ですね。
ガイドブックによると安土城関連のいくつかの博物館があるようですが
僕たちはもう疲れていてそんなには歩けません。
しかし安土駅前に安土城郭資料館があるのを発見してここを見学することにします。

安土駅前の安土城郭資料館にある安土城復元模型。
施設内には20分に1の縮尺の安土城復元模型が設置されていて
自分が安土城に前に立っているような気がするようになっています。
安土城は雄大にして壮麗で威圧感をもって見る者に迫ります。
その感覚は安土城に前に立ったような気がした人にしかわかりませんですね。

天主最上階拡大。
天守上層階が八角だったり四角だったり何故そんな複雑で弱い構造にしたのか不明ですね。
信長はこの城には防御機能を求めていなかったように感じますね。
自分の権力のシンボルだったのでしょうね。

切断模型。中が吹き抜けになっていたんですね。
その上天守の中が吹き抜けですからね。
度肝を抜く奇抜さですけれどもやっぱり有事には備えていない感じですね。
今に残っていないのが惜しまれるすごい建築物だと思います。
安土城に感心して満足した僕たちは彦根に向かいます。

JR彦根駅前。
彦根駅には駅舎の一角に観光案内所がはめ込まれています。
ここでは彦根市内と彦根城に関する地図などがいただけます。
観光案内所には売店も入っていて地元名産のお菓子や
ひこにゃんをはじめとする様々なグッズが売られています。
思わずいくつかぬいぐるみを購入してしまいました。

駅に併設されている観光案内所。ひこにゃんの看板が可愛い。
駅を出てゆっくりとお城に向かいます。
お城のそばのホテル「彦根キャッスルホテル」に予約を入れてあるのです。
ホテルにチェックインしたあとはまずは一休み30分後に集合して
町に夕食を食べに出かけます。
彦根城から伸びるキャッスル通りという道に食べ物屋さんが並んでいるので
そこの「うなぎや源内」というお店でひつまぶしを食べました。
ビールもつけて椀飯振る舞いの夕食です。
大変美味しかったです。

彦根城下、キャッスル通り。
おとなしく部屋に帰ったのはいいんですけど
入浴したら目が覚めてしまってどうにも飲み足りません。
シャツを羽織ってホテル内のビール自販機まで遠征して
一本買い足してこれを飲んでようやく眠りました。
用意してあった柿ピーが役に立ちました。
ホテルの窓からはお城がよく見えて悪くない気分です。
キャッスルビューの部屋って言うんでしょうか。

投宿したホテルから見えた彦根城遠景。
複雑な屋根の構造と花頭窓と呼ばれる大きめの飾り窓が特徴ですね。
毎年恒例の鳥人間コンテストは彦根市松原海岸で行われます。
それでせっかくだから会場を一目見ていくことにしました。
ホテルからタクシーに乗って松原海岸まで連れて行ってもらいました。
松原海岸は彦根市の近くの琵琶湖に面した海岸(?)です。
ウインドサーフィンの人が大勢遊んでいました。

松原海岸パノラマ。ここは鳥人間コンテストの会場としても有名です。
そういえば見たことある建物が建っています。
ひとしきり周りの景色を眺めて目に焼き付けます。
これで今年の鳥人間コンテストは今まで以上に楽しめそうです。
またタクシーを呼んで今度はお城に連れて行ってもらいます。
彦根城に入る前にまず彦根城博物館を見学します。
ここには井伊家に伝わる様々な古文書や工芸品などが展示されています。

彦根城博物館。井伊直孝所用具足。
この具足の兜がひこにゃんのかぶっているやつですね。
彦根藩は戦国最強の武田藩の具足の流れをくんで「井伊の赤備え」と呼ばれました。
彦根城博物館を一回りしていよいよ彦根城に登ります。
登りにくくて疲れる階段をようやく登り終えて天守前の広場に出ます。
ちょうどこの時間にはれいのひこにゃんが出ているはずなんです。

彦根城天守閣、三階の立派な天守閣です。
昔々彦根藩二代藩主井伊直孝が豪徳寺(東京都)の前を通りかかったときに
雨にあい大木の下で雨宿りをしていたところ
猫に手招きされて近寄ったところ、直後に大木に落雷があって
命拾いをしたそうです。
このため井伊家は豪徳寺を菩提寺として厚く遇したそうです。
豪徳寺は今も招き猫発祥の地とされています。
このの猫に直孝の具足の兜をかぶせたのが
ひこにゃんの原型というわけですね。
優れたデザインで大変可愛いキャラクターになっています。
著作権者と市がなんだかもめているそうですね。

それにしても可愛いひこにゃん。
ひこにゃん公式サイトによるとひこにゃんは
今月の下旬に韓国で開催される釜山国際広告祭に出陣するのだそうです。
無事のお帰りをお祈りしております。
行かない方が良いと思うけど。
かわいらしいひこにゃんを楽しんだあとはいよいよ天守に登ります。
天守は以前登った松本城の時ほどじゃありませんでしたけど
長い列に並びながら急な階段を上る拷問は同じでした。
ところで彦根城は京極高次の大津城を移築したものなのだそうで
天井の梁が再利用の木材なのがわかります。
他にも築城の際の工夫がいくつもあって見所満載です。
外観上も切妻破風、入母屋破風、唐破風が組み合わされて壮麗です。
彦根城は姫路城、松本城、犬山城、とともに国宝に指定されています。

天守閣最上階。
天守閣最上階は風が通って涼しかったです。
この跡僕たちは城下に降りて町を散策しました。
町のレストランで昼食をとってのんびり歩いていたら
遠くで雷が聞こえてきました。
見ると雨雲が迫ってくるようです。仕方がないので少し速いけどホテルに向かって歩き始めたら
どんどん暗くなってきます。
空気が涼しくなって雨が降る気満々です。
途中の喫茶店に逃げ込んだと同時に雨脚が強くなって
五分とたたないうちに豪雨になってしまいました。
直近に落雷する雷の轟音に驚かされながら
30分ほど雨宿りをしてホテルに戻りました。
時間もちょうど良いようですのでこれで帰路につくことにします。
彦根から米原までは一駅ですので気軽です。

帰路の米原駅にて東京方面を望む。
米原からの帰路でまたビールを楽しもうと待ちかまえていましたが
なかなか車内販売が回ってきません。
列車が名古屋に至ってもまだ車内販売が来ないのです。
僕はこのまま豊橋まで車内販売が来なかったら
帰路のビールは諦めようと思いましたですね。
だって新横浜から飲み始めたら東京からの帰り道がつらいじゃないですか。
でも列車が豊橋に着いても車内販売は来なかったんです。
それで僕がビールを諦めた直後に意地悪な車内販売のお姉さんは来ました。
僕はさっきの決心はどこへやら
「掛川からだったらまだ十分だ」と無理めな理由をつけて
ビールを一つ購入したのでありました。
今回の旅行も美味しい楽しい旅行になりました。
暑かったけど。
戻る

|