江の島



2006年10月09日


江の島
江の島に行ってみました。
筆者は鎌倉には何度か行きましたが
江の島は未だ行ったことがありませんでした。
江の島というとなんだか湘南っぽくて
加山雄三とか桑田佳祐って感じです。
「なんだよそれ」って感想ですね。
それで僕には縁遠いところだと思っていたわけですね。

江の島は池袋から行くには新宿湘南ラインで
藤沢駅まで乗ってここで江ノ電に乗り換えて江ノ島駅で下車します。

朝の藤沢駅、じゃなくってお昼の藤沢駅。

朝寝坊がたたって家を出たのは10時過ぎでした。
藤沢駅に着いたらもうお昼過ぎでしたので駅ビルでお昼を食べました。
ここで腹ごしらえをしてから江ノ電に向かいます。
江ノ電藤沢駅は発着駅です。
電車が入ってくるところは線路の両側がホームになっていまして
片方は降車専用ホーム、反対側は乗車専用ホームとなっています。
はなはだ能率的であります。
電車の本数が少ないから出来ることですね。

江ノ電らしい江ノ電、床は木製でした。

そう言うわけで乗車専用ホームには
もうじき到着する電車を待つ人でいっぱいです。
反対側には誰もいないわけですね。
それでも電車が来てみると
あんなに大勢いたお客さんのほとんどが座席に座ることが出来ました。
僕たちは座れなかったけど。

江ノ電江ノ島駅は江ノ電沿線中でも
大きな駅のようで三角屋根の可愛い駅舎になっています。

かわいらしい江ノ電江ノ島駅。

電車はこの駅で人がいっぱい降りて空いた電車になりました。
やっぱり江の島に行く人が多いみたいですね。
思わずこのまま鎌倉まで乗っていきたくなります。
でも僕たちは今日は江の島に行く予定ですので
仕方なく電車を降りました。

駅からしばらく歩くと江の島の島影が見えてきます。
商店街を抜けて視野が開けたところで
右方向に興味深い建物を発見しました。

一度見たら忘れない竜宮じゃなくて片瀬江ノ島駅。

まるで竜宮城を思わせる小田急片瀬江ノ島駅です。
鮮やかな朱の建物に緑の屋根を乗せて竜宮城にそっくりです。
竜宮城はまだ見たことがないけど。

そこから江の島を見ながら島への歩道を歩きます。
江の島と言っても細い道でつながった半島なのですね。
従って島への道は海の上を歩いているような道路です。
途中西の方角に富士山遠景を見ることが出来ます。

美しい富士山。

海の道が終わると江の島に到着です。
連休中でもあり凄い人出です。

ここから江の島です。

この島には八坂神社、江島神社があります。
江島神社は辺津宮、中津宮、奥津宮に分かれています。
島について正面に見える急な階段はその両神社に向かうものです。
エスカーと言う乗り物に乗ると楽に登れるらしいのですが
僕たちは”これも経験”と思って階段を登ることにしました。
それは間違った方針なのはすぐに分かりました。
八坂神社までの坂道はそれはつらかったです。
周りの人たちはすいすい登っていくのはどうしたことでしょう。
それでも島の高いところから木の間から
本州(?)を眺めるのは気持ちが良かったです。

人でいっぱいの海の道。

場所を変えると島内のヨットハーバーを見下ろせます。
沢山のヨットが係留されています。
沖には帆走を楽しむヨットも多く見られました。

お金持ち専用ヨットハーバー。

あんなに高価な物を所有できる人が
こんなに大勢いるなんて本当に不思議です。

あんまり疲れたのでエスカーに途中から乗ることにしました。
エスカーというのはつまりエスカレーターのことで
三つの部分に分かれていまして
僕たちは第二部から乗ることにしたわけですね。
根性無しであります。
疲れたんだもの。

エスカーを降りて少し歩いたら江の島展望台入り口にさしかかりました。

江の島展望灯台入場口。

入場口で聞くと展望台に登るのには30分待ちだそうです。
僕たちはここで30分待つのはいやですので
展望台から周囲を見下ろすのはパスして
周囲から展望台を見上げることにしました。
この展望台はろうそくを地面に突き刺したようなかたちをしておりまして
島の頂上付近にたったその姿ははなはだ目立ちます。
どうやら灯台の機能を兼ねているようなのですね。
パンフレットには江の島展望灯台と書いてありました。

展望灯台遠景

江の島入り口の反対側に
江の島岩屋という洞窟があるというので見ていくことにします。
途中商店街に囲まれた狭い坂道を下るところがあります。
海にこぼれてしまいそうな風景です。

ここから島の縁に沿って岩屋への道を歩きます。

岩屋への道。

波の浸食で出来たという岩屋の中は
第一岩屋と第二岩屋に分かれていて
特に第一岩屋は臨場感を出すためか
薄暗く中腰にならないと進めないほど低く狭いところもあります。
第一岩屋の入り口のところに係の人がいて
入場者の各人に小さなろうそくを入れた燭台を渡されます。
これを明かりにして進めと言うことらしいのですが
これを持つと目の前にろうそくの明かりが煌々としてともり
前がずいぶん見にくくなります。

しかしわざわざ渡された物を消すわけにも行かず
そのまま持ち歩いて見学をしました。
内部が狭い割に入場者が多くて中で列を作って
渋滞している部分があります。
各自火を持っていますので少々危険でもあります。
岩屋の中には所々に仏像を安置してあり一番奥には
人が近づくと大きな声を出す龍が安置してありました。
この島には龍神信仰が根付いているのだそうです。
それにしてもわざわざ子供をおびえさせても
仕方がないだろうにと思いました。
やっと巡回して入り口に戻って燭台を返そうとすると
これから洞窟に入る人が長蛇の列です。
帰ってきた人が燭台を一つ返すと
それを持って一人洞窟に入れるようです。
つまりこの第一岩屋の中には
あの燭台の数しか人を入れないシステムのようです。
かたちを変えた入場制限だったのですね。
それにしてもなかなか見ることのない
岩の洞窟を体験できたのは貴重でありました。

岩屋内部より海を見る。

岩屋を出る頃はもう僕たちはすっかり疲れてしまいました。
しかしさんざん階段を下ってきた
僕たちを待っているのは上り坂の階段であります。
僕は自分が考えていたよりも疲れてしまっていまして
帰り道の途中階段を上る足が上がらなくなってしまう珍しい経験をしました。
今までもあちこち歩き回りましたがこんな経験は初めてです。
やっぱり坂道は応えたみたいですね。
考えてみると前の日に同志と痛飲しているんですね。
年だし。

それでも少し立ち止まっていると
元気が回復してその後は問題なく帰路につけました。
途中休憩のためお休み処に入って
あんみつでも食べようかと思ったのですが
どこも大混雑で入る気になれませんでした。

帰り道も大混雑。

帰りの午後の江ノ島駅は
どこか映画のような寂しげな雰囲気を醸し出していました。
この絵が気に入って思わず写真を一枚撮りました。

不思議な雰囲気のある江ノ島駅。

この後藤沢駅に戻って池袋まで一直線です。
幸い座席を確保できて約50分車中で熟睡したのでした。
今回は連休中でもあり
翌日に疲れを残すこともおそれずに思い切った強行軍が楽しめました。
実際疲れを取るのに翌日一日を要したのでありました。
それにしても出かけるときは面倒でも出かけると
楽しくてつい歩き回ってしまう性分は当分直りそうもありません。
困ったものです。

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