憲政記念館と昭和館



2007年05月16日


憲政記念館と昭和館
国会議事堂のすぐ近くに憲政記念館という建物があります。
憲政の記念館らしいじゃないですか。
一度は行ってみたい建物リストの第53位くらいの施設です。
靖国神社のすぐ近くに昭和館という建物があります。
昭和の館らしいです。(なんだって?)
一度は行ってみたい建物リストの第54位ですね。
1位から52位はこれから考えます。
それでどうしても行ってみたい建物でありますので
今回思いきって行ってみることにしました。
なぜ思い切って?

建物の中には明治以来の憲政の歴史の各種展示に加えて
参議院議場の模型縮小版まであるというじゃないですか。
面白そうなのであります。

それで日曜日の朝早めのお昼を食べて地下鉄に乗って出かけます。
永田町の駅で降りて4番出口に出れば
右に国会議事堂左に国会国立図書館
正面にまっすぐ歩けば憲政記念館という絶好のロケーションです。
まずは左側に広がる広大な面積の国立国会図書館の規模に驚きます。

国立国会図書館、本日休館日
反対側にはテレビや新聞で見慣れた国会議事堂があります。
流石に堂々とした建物であります。
あの石造りの建物は昭和11年頃からあるらしいですね。
聖徳記念絵画館に似ていますよね。
聖徳記念絵画館は大正15年竣工らしいですね。

でも国会議事堂の方がちょっとだけ立派ですね。
国会議事堂の横顔を写真に収めておこうとデジカメを向けたら
門のところに立っていたお巡りさんが僕の方を睨んでいました。

かっこいい国会議事堂ですけど厳重な警備には違和感を感じます。
善良な国民が上京記念に撮る国会議事堂の写真くらいいいじゃないですか。
お巡りさんもそう思ったらしくてそれ以上何も言いませんでした。
広い道路の反対側だったし。

さらにずんずん歩いてゆくと大きな交差点に出ました。
(グリム童話の訳文みたいですね)
このT字路の突き当たりが目標の憲政記念館であります。

憧れの憲政記念館
憲政記念館は日曜日というのに訪れる人もなくひっそりと建っていました。
懐の広い感じの敷地にゆったりと建物が建っています。
広々とした中庭には大きな池があって
中央に憲政の父尾崎行雄翁の像が建っています。

尾崎行雄翁、偉い人。
足下の池には鯉がゆったりと泳いでいます。
こんなに広々とした空間に殆ど他の客がいないんですよ。
なんだかちょっと豊かな気分になれます。

階段を上って受付の人に挨拶します。
受付では来館者記録として
自分たちの年齢と人数を書き入れますが氏名は問われません。
何より入場料がタダなのは驚きました。

館内の展示は流石に圧巻で中に入ってみると
見学者もそこそこ入場していました。
初老の夫婦が多いように見えたのは何故なんでしょうね。
彼らは他にやることが無いのでしょうか?って
自分たちはどうなのかってことですね。

初期の国会議事堂の写真や戦前戦中戦後の議会の移り変わりなどが
展示や映像でふんだんに見ることが出来てきわめて興味深いことでした。
叶うなら今一度ゆっくり時間をかけて見に行きたいくらいです。
きっと行かないけど。

お目当てのミニ議場も見ました。
議席に座ってみたりして大満足です。
気分は国会議員ですね。
スイッチを押すと演壇に安倍総理が現れて
施政方針演説を聴かせてくれます。

試してみたけど議員氏名の札は倒れませんでした。
みんなが試すらしくて一部の札はぐらついていました。
演説は勘弁してもらって最後に尾崎翁の展示室を見学します。
凄い人だったらしいですね。

憲政記念館を辞して永田町の駅から半蔵門線を使って九段下に行きます。
ここに噂の昭和館がある訳なんですね。

戦中戦後の苦難を今に伝える昭和館
昭和館は平成11年3月に開館したそうですから今開館して8年ですね。
昭和館は戦中戦後の暮らしを
広く国民に伝えることを目的に建てられたらしいですね。
6階7階が主な展示で(有料、大人300円)なかなか見応えがあります。
僕たちは戦後のにおいがまだ残る世界で育ちましたので
見覚えのある道具が多く展示されていましたが
最近の若い人にはここの展示でもう十分に過去の展示でしょうね。
反面僕たちよりも年上の世代の方々には
この上なく懐かしい品々が
展示されていることになるのだろうと推測されます。
そして戦中の悲しい思い出がよみがえるのだとお察しします。
聞けばこの昭和館は財団法人日本遺族会がその運営に当たっているそうで
展示品の数々もまた宜なるかなと感じ入りました。

昭和館の展示に心動かされてお腹が空いたので(こら)
お隣の九段会館を覗いてみることにしました。

九段会館遠景
何か美味しいものはないかと思ったのです。
しかしなにやら近寄りがたい高級店が多くて
そのうえ軽食を食べたかった
僕たちのニーズとはちょっと違ったのでどこにも入りませんでした。
それでも館内の土産物店には興味を惹かれて少し寄り道をしました。
そこには靖国関係の土産物が多くあって不思議に思っていたら
九段会館はどうやら旧軍人会館で
なおかつこんにちは日本遺族会が運営しているようなのですね。
だから靖国なんですね。
納得しました。

九段会館から飯田橋に向かう途中の交差点からは
靖国神社の大鳥居が見えて印象的でした。

画面中央に靖国神社大鳥居
今回も憲政記念館から昭和館、九段会館と巡って
すっかり疲れてしまいました。
楽しかったけど疲れた、
疲れたけど楽しかった、
本当はどっちの心か計りかねている自分です。
正直に楽しかったと言えよ!

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