自由が丘九品仏




2006年08月06日


自由が丘九品仏
自由が丘に行きました。
この町にはすでに数回にわたって遊んでいますが
自由が丘の町は広がりがありますので何度か訪れただけでは
まだまだ消化不良です。
ってほとんどの町についてそうですけどね。

何となくおしゃれな(←これ大事)自由が丘駅。

それでも今まではアンパンマンストアのある町としてしか
この町に来なかったのでやっぱり町歩きをしたかったのです。
それに今回は浄真寺(別名九品仏)という
お寺に行くのがもう一つの目的です。

こんな町でした。

お腹が空きましたので
駅を降りてほど近いところにある
ポエムドメリーというレストランで昼食をとりました。
この店のランチは非常においしかったです。
また機会があったらこの店で食べたいくらいの美味しさでした。

ゆっくり昼食をとってもうすっかり満足して
このまま帰りたくなってしまうほどでしたが
浄真寺に行くのが今回の目的ですので
(あっ、つい本音が!)
このまま帰るわけにはいきません。

九品仏川緑道を歩いて10分ほどで浄真寺東門に至ります。

金文字看板も神々しい浄真寺東門

静かなたたずまいの東門をくぐると
あこがれの九品仏浄真寺の境内に入ります。

ところで九品仏の九品というのは
阿弥陀仏の九つの種類の印のことを示しています。
阿弥陀如来は左右の手で印を結んでいます。
それは上品(じょうぼん)、中品(ちゅうぼん)、下品(げぼん)で表される品と
上生、中生、下生で表される生が組み合わさって
上品上生(じょうぼんじょうしょう)、上品中生、上品下生
中品上生、中品中生、中品下生
下品上生、下品中生、下品下生
という九つの品になるわけですね。

そしてこの九品仏浄真寺には
その九品をそれぞれに表した九体の阿弥陀如来が安置されているのです。
この形式のお寺は鎌倉時代には多くあったと聞きますが
現在ではこの浄真寺だけになってしまったという話です。
京都の浄瑠璃寺にも九体仏があるのは有名ですが
浄瑠璃寺は九品仏ではありません。
そういうわけで仏像ファンの筆者としては
是非この九品仏を見てみたかったのであります。

境内に入るとすぐに仁王門があります。
仁王門には朝のラジオ体操の垂れ幕が張ってありました。
このお寺は観光地ではなくて地元に密着したお寺のようです。
すごいお寺なのに。

大きく荘厳な仁王門。

カラスが多いのには閉口しました。
ご存じのようにカラスはかなり大きな鳥で
こちらが弱いと思うと人間にも襲いかかってくる悪い鳥です。
それが境内のあちこちの木にとまっている様子は
いささか恐ろしいものであります。
駆除してしまえばよいのにと思いますが
殺生を嫌うお寺さんではそれも叶わないことなのでしょうね。

本殿の前に進むと薬師如来像と思われる像がありました。
(よく見たら地蔵菩薩ですね。060820訂正)

像の向こうに上品堂が見えています。

手に薬壺のようなものをのせておりましたので
おそらくは薬師如来かと考えます。
(左手に宝珠、右手に錫杖を持っていますのできっと地蔵菩薩なんですね。060820訂正)
その向かい側に仏足石がありました。

こぢんまりとした仏足石。

本殿に「本尊釈迦牟尼如来」と書いた板の看板が掛けてありました。
本殿の建物と向かいあうように九品仏を容れた三棟の建物があります。
三棟には上品、中品、下品の
それぞれ三品の印を結んだ三体の仏像を安置してあります。
建物の内部は暗くのぞき込むガラスは長年の風雪に耐えて
マジックミラーのようになっています。
つまりよく見えないということですね。

帰路につこうとしたら六地蔵と総門を見かけました。

おお、これがあの六地蔵。

お地蔵様が六体並んでいるのは
なんだか見たことあるような無いような気分です。
きっと小さい頃聞いた傘地蔵の話をを連想するんでしょうね。
総門は近づいてみたら思ったよりも立派な門でありまして
さっき見た東門には比べるべくもありません。

よく見るとすごく立派な浄真寺総門。

ここから続く参道が東急大井町線九品仏駅までのびるわけですが
遠回りになるので今回は東門に戻ります。

帰路にメープルストリートと呼ばれる道を通ってみたら
駅に近づくにつれてブティックや美容院を見るようになって
あっという間におしゃれな自由が丘を歩いている状態になりました。

これぞ自由が丘、メープルストリート。

自由が丘恐るべしですね。
きっとこのようなおしゃれな小道が
駅を中心にあちこち散らばっているんでしょうね。
若い女性がこの町を好きになるわけですね。

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