年末の神戸




2000年12月28日


年末の神戸
神戸に行って来ました。
横浜と神戸と長崎は
いずれも外国との貿易港であったせいか共通のにおいがして
本当にそうなのか見てみたかったんです。

当たり前のことですが
共通の雰囲気をたたえながら
それぞれの街がそれぞれの味わいを持っているんですね。

今回の新幹線はひかり300系でした。
なかなか乗り心地の良い座席でした。
500系よりははるかに良いです。
ひかりでも東京を出てから止まる駅は
新横浜、名古屋、京都、新大阪、新神戸ですから
ほとんどのぞみと変わらないんですね。
ただ新神戸に止まるのぞみは一日2本しかないので
ひかりになったとのことでした。
新神戸には着いたものの僕たちは神戸についての知識が乏しく
どこに行けば良いのかよく分かりません。
来る途中の新幹線の中で読んだガイドブックに従って
先ずは近くの布引ハーブ園に行くことにしました。

怖い夢風船
新神戸駅近くの夢風船と言う可愛い名前のロープウェイで
これが駅を出るとき揺れてけっこう怖いんです。
山に登って山頂から山腹にかけてのハーブ園を見学するコースです。
見晴らしがとってもよくって神戸の街を一望できました。
山頂の建物は非常によく手入れされていてきれいで気持ちの良い物でした。
お客はほとんどいなくて経営的には成り立っていないだろうと思われます。
人ごとながら心配です。

新神戸駅から徒歩で北野の異人館街にまわりました。
駅で貰ってきた地図を見ながら目指すはうろこの家です。

あの変な外壁が見たかったんです。
異常な外壁はともかくとして内部は
明治の洋館はこんなだったんだろうなぁって思わせるものがありました。

それはそうと
この建物(うろこの家)の左半分(蔦の絡まっている方)は
美術館になっておりましてこれが凄いコレクションなのであります。
ビュッフェやマチスやユトリロが当たり前のように飾ってあるんです。
他にも僕の知らない(でも僕から見て凄い絵)が展示してありました。
神戸に行かれたら必見です。

うろこの家のあとは有名な風見鶏の館です。
非常に広々とした堅牢な感じの建物で
全体に質素な感じを受けました。

同じ洋館でもうろこの家とはひと味もふた味も違います。
洋館にもいろいろあると言うことを改めて感じたのでした。

北野地区の異人館巡りはこの二つだけにして
市内を巡る神戸シティ・ループ・バスと言うのに乗りました。
別名走る異人館と名付けられたこのバスは
異人館風のペインティングが施されていて
市内のあちこちの停留所から乗るとどこで降りても250円という
良心的な値段で市内を巡れる仕組みです。
これを使って市内観光をしながらホテルのそばで降りようと言うわけです。
しかし朝からの疲れが出て眠ってしまったので
バスガイドさんの話が聞けなかったのは僕だけではありませんでした。

2日目の朝は地震の時に液状化現象で有名になった
ポートアイランドに行くことにしました。
少年科学館やUCCコーヒー博物館があるというので
楽しみにしていたんです。

ポートアイランドに行くには三宮駅から
ポートライナーと言う東京のお台場のユリカモメみたいな
いかにも第三セクター風の乗り物に乗って行きます。
神戸港の埠頭群を見下ろしながら高架の上を走ります。

しかし目指す駅で降りた僕たちは重大な問題に気付きました。
ほとんどの施設は年末休業体制に入ってしまったのです。
少年科学館もUCCコーヒー博物館も
昨日までで年末休業に入ってしまったというのです!
神戸のほとんどの観光地は今日はやっていないらしいのです。

仕方がないので三宮駅に戻って
観光インフォメーションに行くことにしました。
ポートタワーの営業時間を調べることにしたんです。
ポートタワーは感心にも年中無休のようで
無事高さ108bの展望台に登ることが出来ました。
遠くから見ると高いビルの谷間に埋もれて
展望に期待できないような気がしましたが
そんなことはありませんでした。

赤いポートタワー
ポートタワーの展望台から神戸の街を見下ろすと街がおもちゃのようです。
それにしてもタワーから見下ろしてみると
神戸の街というのは山から海までのわずかな隙間に
ひしめくように広がっているのがよく分かります。

結構凄い景色です。

このあと僕たちは三宮センター街や南京街などをうろうろして
時間をつぶして帰路についたのでした。

ここが三宮センター街
年末に神戸に行くときには
観光地の営業日をよく調べてから行った方がいいですよ。

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