戦争博物館



2007年06月28日


戦争博物館
栃木県の那須に個人の経営する「戦争博物館」があるという話なので
一度見ておくことにしました。
ネットで調べてみると博物館自身のホームページはないものの
色々な人が興味を持ってレポートを上げて下さっています。
いくつかのレポートは展示物に関して
極めて深い知識に裏付けられたレポートで大変参考になります。

ですから行く前にもう行ったような気分になれました。
行かなくてもいいくらいと言うか
行ってもネットにレポートをアップして下さっている諸兄のような
優れた観察は到底覚束ないものと考えられます。

それでも「百聞は一見に如かず」と言いますので
自分の目で実物を見ることにしたのでありました。

木曜日の仕事の後
午後の早い時間に久しぶりの愛車を引きずり出して
高速道路でまっしぐらという計画です。
しかしさすがに那須の地は遠くて片道3時間近くかかりましたですね。
翌日も仕事ですのであまり遅くまで時間をかけたくはありません。
彼の地の他の観光地はこの際割愛して
現地滞在時間30分、とんぼがえりで帰宅しようというわけです。
戦争博物館だけが目的で那須に行く人は
あんまりいないんじゃないかと思いますけどね。

那須インターチェンジから高速道路を降りて5キロあまり
幹線道路に面した戦争博物館はすぐに見つかりました。
もっと迷うかと思ったんですけどさすがに目立ちますね。

戦争博物館全景
いくつかの建物の中に各種資料が展示されている模様ですが
その前に屋外の展示物が目につきます。
入場口の前に97式中型戦車と書かれた錆びた鉄のかたまりがおいてあります。

サイパンから持ち帰ったそうです

入場口で入場料1000円を払って入場券と案内冊子を頂きます。
冊子の前半はこの博物館の館長の栗林白岳氏の主張と行動記録でありまして
後半に館内の展示物の説明が載っています。
氏は筋金入りの愛国主義者でありましてとにかく凄いです。

あちこちに大砲とか置いてあるし

入り口のゲートをくぐるとすぐに92式中戦車と書かれたタンクがあります。

なんだか怪しげな92式中戦車
詳しい人のHPによるとこれは実戦に供されたものではなくて
映画撮影用のものだったそうです。
実際キャタピラとかはかなり貧弱で戦場で使えたとは到底思えないものでした。

さらに進むとB29のエンジンと零戦のエンジンが並べておいてあります。

凄いですね

そのさき建物に入る前に95式陸軍戦闘機が置いてあります。
しかしどうやらこの飛行機は元は複葉の飛行機を
上の翼を取り除いて下の翼だけの単葉機に見せているようです。

95式陸軍戦闘機というのは間違いらしいです

いよいよここからは館内ですが
入場の際に写真撮影許可は頂いたものの
やはり館内のものを写すにはストロボを焚かなくてはならず
貴重な展示品の数々、撮影にはいささか抵抗があります。

重火器、歩兵銃、軍服、書類などの数々の展示品が
独特の迫力を持って見るものに迫ります。
館内は空調がうまくいってないようでいささかカビ臭い感じがしました。
また、横井庄一さんのコーナーと
小野田寛カさんのコーナーはお二人のそれぞれの戦争
を思い起こさせてくれました。
あのお二人の発見は本当にびっくりしたものです。

個人のコレクションにしてこれだけのものを集めるのは
さぞ御苦労されたことと拝察いたします。
小生にもう少し知識があったらもっと充実した見学ができたはずですので
ちょっと残念な、でも満足できた見学でした。

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