京都三条大橋で




2004年12月29日


京都三条大橋で
今年は日帰りで京都に足をのばしてみることにしました。
中年の男の京都一人旅なんて絵になりませんが
どうせ中年男の一人旅はどこに行っても絵になりませんから
気にしないで出かけることにします。

年末が押し詰まってくると
どこかに行きたくなるのはどうしてなのかと考えてみたら
長期の休暇がなかなか取れないからなのですね。
日帰りなら普段でも行けそうなものですが
翌日や翌々日に疲れが出ちゃうんですよね僕のばやいは。
だから休暇中がいいのです。
場合によったら泊まれるし。

けれども年末の旅行は不都合が多いです。
各種博物館はだいたい閉まっていますし
神社仏閣の類も新年の準備で大忙しで
年末の観光客には冷たい傾向があります。
何で今頃来るんだよって感じですかね。

でもいいんです、
今回は京都市内を散策するのが目的でありまして
博物館やアトラクションは特に欲しくありません。
街の人たちが楽しそうに歩いているのを見るのが好きなんです。

朝の出発が遅めだったこともあって
京都にはお昼頃到着しました。
京都には何回も来ているのですが
今回のようにあやふやな計画で来てしまったのは初めてでありまして
まずは自分がどこに行きたいかをはっきりさせなくてはなりません。
とりあえず今日の目標を
この地の電車に乗ること、
嵐山渡月橋を見ること、
昔修学旅行で見た新京極を見ることに絞って
歩き始めることにしました。

それでまず最初に地下鉄烏丸線に乗って四条まで行くことにしました。
その地下鉄に乗る直前に小川コーヒー店を発見しました。

                                     とっても美味しい小川コーヒー
小川コーヒー店のコーヒーは
最近我が家ではまっているコーヒーでして
この辺でもサミットなどいくつかのスーパーで扱っているコーヒーです。
大変美味しいコーヒーであります。
その店の前から家に電話して
少しだけコーヒーを買って帰ることにしました。

それから地下鉄に乗りまして四条で降ります。
五条、四条と二駅なんですね。
京都の地下鉄といっても
東京の地下鉄とあまりかわりはなかったです。
駅のホームのアナウンスが「扉が閉まります」と言うとき
「とびら」の「と」にアクセントがあるのは
東京と違いますので違和感があります。
これは大阪でも同じことを感じました。
都内の放送を聞いてみたら
東京では「ドアーが閉まります」とやっていました。
それはそれで問題ですね。

壬生寺を見ておきたくて
壬生方面に歩いていきます。
ところがだんだん雨が降ってきまして
傘をささなくてはならないくらいになって
かねて用意の折りたたみ傘をさして歩いたのでした。

牛丼の○屋を見かけましたので
お昼を食べてないのを思い出して
ここで休憩がてら遅めのお昼をとることにしました。
けれどももう少しおなかがすいてから
食べた方が良かったかも知れなかったですね。
並盛りなのに量が多くて
頼みもしないのにつゆだくなのですから困っちゃいます。


それでも食事をしたらだいぶん元気が出まして
なおも壬生方面に歩くと
途中で京福電車嵐山本線四条大宮駅を見かけました。
嵐山行きの駅であります。

                                          京福電車始発駅です
あとでここに戻ることにしてさらに歩いて壬生寺を探してみましたが
とうとう壬生寺は見つかりませんでした。
京都の町は案内板少なすぎですね。
もっとあちこちに街の案内板貼って欲しいです。
僕もそれほど時間があるわけではありませんでしたし
壬生寺に執着がある訳じゃなかったですので
ここは壬生寺にこだわるのはやめて嵐山に向かうことにしました。
別にいいです、壬生寺とか見ても仕方ないし。

嵐山本線に乗りまして
のんびりと嵐山に向かいます。

                                       嵯峨駅前駅のホームにて
この嵐山線は所々で路面電車の状態になりまして
こんもり土盛りしたような駅のホームで
次々の駅で乗客が乗り降りします。
一両だし都電の荒川線みたいな感じでした。
このまま終点の嵐山に行くつもりだったのですが
終点の一つ前の駅に着く直前
車内放送でトロッコ列車に乗る人は
嵯峨駅前駅で下車して下さいとの放送がありました。

実は僕は今から三年前にも
このあたりを訪れていまして
年末30日に来たためトロッコ列車の営業はすでに終わっていて
乗れなかった記憶があるのです。
今回も年末であるので
当然トロッコは期待できないものと思っていましたので
トロッコに乗ることは端から考えていませんでした。

ところがトロッコ列車に乗る人はここで降りろという社内放送を聞いて
もしかしたら今日も営業しているのではないかと期待を持った訳なのですね。
このような僕の期待は理不尽とはいえないものと考えます。
そういうわけで終点の一つ手前の駅である嵯峨駅前駅で下車して
JR山陽本線嵯峨嵐山駅に向かって歩いていった訳なんですね。
それにしても嵯峨駅前駅って駅名はどうかと思いますね。

                      JR嵯峨嵐山駅、この左側にトロッコ列車の駅があります
5分ほど歩いてJR嵯峨嵐山駅に到着して
その隣にあるトロッコ列車の駅で張り紙を読みました。
それによるとトロッコ列車は毎年12月29日までとのことです。
今日は12月29日ですので今日まではいいはずなのですが
あいにく毎週水曜日が定休日とのことで今日が水曜日のため
今年に限っては昨日までの営業なのだそうです。

                本日休日トロッコ嵯峨駅、営業しているのを見たことがありません
これでトロッコ列車に振られるのは2回目であります。
もう一度嵯峨駅前駅に戻りまして
同じ線の電車に乗って終点の嵐山まで行きます。
ここから少し歩いて有名な渡月橋をわたりました。

                                          有名な渡月橋ですね
山から吹き下ろす風が非常に寒かったです。
人力車の車夫の若者がしきりに観光客に声をかけていました。
彼らも寒いだろうにご苦労様なことです。
渡月橋をわたるともう一つ渡月小橋という橋がありまして
これを渡って細い道を左に進むと阪急嵐山線に出ます。

                                   始発駅にしては渋い阪急嵐山駅
この阪急嵐山線に乗って桂まで行きまして
京都線の特急河原町行きに乗り換えます。
地図で見るとかなりの距離のはずですが
驚いたことに3つ目の駅が終点でした。
それだけ遠くから走ってきた特急列車なのでしょうね。

終点河原町から少し歩いて
中学の修学旅行に来てそのあまりの華やかさに
あこがれ続けた新京極を歩きます。

                             京の極楽「新京極」って書いてあるんだもん
昔中学生の時に感じたような感動はあるはずもないですが
それは僕が大人になったからだけではなくて
時代の流れで修学旅行生が減ってしまって
昔よりも土産物屋さんが少なくなってしまったからだと思いますね。
いずれにしても往年の面影がないように感じました。

新京極を通り抜けて四条から三条に出ました。
この後僕はまだ見ぬ平安神宮を目指して東に歩きます。
三条大橋の手前で小川コーヒーの本店を見つけました。

                                  おお!これこそあの小川コーヒー店
京都駅で見た店にまたここで出会うとは縁があるのですね。

三条大橋を渡ってすぐの所に「高山彦九郎」の像を見つけました。
これには驚きましたですね。

                            直情径行筋金入りの尊王論者「高山彦九郎」
僕は2年ほど前から漫画「風雲児たち」みなもと太郎にはまっておりまして
「高山彦九郎」はその漫画の主要登場人物の一人なのです。
僕は旧知の人物に思いがけないところで出会ったような
興奮を覚えていました。
今回の京都行きでもっともうれしかったのは
この高山彦九郎像との出会いでした。
家に帰って漫画を読み直してみると
ちゃんと
「三条大橋のたもとに皇居を遙拝する高山彦九郎像がある」
と書かれていました。
うかつでありました。
漫画はちゃんと読まなくちゃいけませんですね。

その後平安神宮に向かいます。

                             これは応天門、この奥に本殿がありますね
平安神宮は遠くから見たイメージ通りの色彩豊かな神社でありました。
何であんなに派手な色使いをするのかと思いますけど
本来の神社仏閣がああいうものだったのでしょうね。
過去の資料を基に復元したお寺の塔なんかみんな派手ですものね。
昔の人は色彩のセンスが
あんまり良くなかったのではないかとお思いますね。
帰りは京都行きのバスに乗りました。
このバスは八坂の塔や清水寺や三十三間堂の前を通り
旧知ところばかりなので懐かしく興味深いです。

京都駅ビルで少し時間があったので
例の大階段ステージを登って見ました。

                           京都駅自慢の階段ステージ、驚きの落差です
さすがの凄い落差ですね。
階段の一番上からじゃ下のステージは見えないですね。
ちょっと大き過ぎかも知れないですね。
観光客の度肝を抜くのにはいいかも知れませんですね。

この後五時の新幹線で帰宅しました。
やっぱり家に帰った方がゆっくり眠れます。

戻る





戻る