川村美術館と宗吾霊堂



2010年01月10日


川村美術館と宗吾霊堂
昨年暮れに千葉県佐倉の地に遊んだことは記憶に新しいわけですが
あのときに行きたかったのに時間の都合で割愛した
宗吾霊堂に行ってみることにしました。
佐倉に行きながら宗吾様にお参りしなかったのは
心残りだったわけですね。
あわせて佐倉に行ったなら是非行きたい川村記念美術館、
モネとかピカソとかルノアール、ビックリするような
とんでもないコレクションの数々を拝見したいものです。

今回はこの二つを一日で巡るツアーであります。
川村記念美術館は京成佐倉駅、JR佐倉駅からバスが出ています。
宗吾霊堂は京成線の宗吾参道駅から徒歩十分です。
この間みたいに京成線で
まず京成佐倉駅に行くのが良いみたいですね。

しかし僕たちは今回は出来心で車で佐倉まで行くことにしました。
たまには車で遠出したいと思ったんですね。
当然早い時間に家を出た方が良いわけですが
そしてそのつもりだったんですが
結局家を出たのは9時40分でしたです。
なかなか早く起きられるもんじゃないですね。
(同意を求めるな!)

それでも連休中日の午前中で
高速道路上のトラックなどの数も少なくて
比較的順調に首都高速5号線、C1、7号線、
京葉道路、東関東自動車道と乗り継いで
特に大きな渋滞もなく佐倉に向かったのでした。
それで現地に着いたのは11時半でありました。
家を出てから1時間50分後の到着でした。
なんだ意外と近いじゃんと思うのは無理無いですよね。

佐倉インターを降りてまずは川村記念美術館に向かいます。
ここはDIC株式会社(旧大日本インキ化学工業株式会社)が
やっている美術館でDIC創業者の名前をとって
川村記念美術館となっているんですね。

川村美術館入り口。庭園内は非常に手入れが行き届いていました。

ところで美術館に到着したのはもうお昼前でしたので
併設のレストランでお昼を食べることにしました。
お洒落な美術館に併設するレストランですので
期待できそうじゃないですか。

お店に入ってみたら期待以上のレストランでした。
お店全体がきわめて洗練されていて店内は広々として清潔
ウェイトレスさんの物腰も上品で柔らかで
料理は大変美味しくてそれでいてランチの値段は安くて
もう非の打ち所のない完璧なお店なのでした。
お昼時と言うこともあってか店内は混雑していましたが
あのおいしさはDICの社会に対する奉仕事業ですね。

美味しいお昼を頂いて大満足の僕たちは
もう帰ろうかと思いましたが
まだ美術館を見てないことを思い出して
ちょっと見ていくことにしました。
門をはいると美術館の前には広大な庭園がありまして
手入れの行き届いた芝生を下ると大きな池があります。
芝生の上にはガラスで作った
柔らかい形のオブジェが沢山置いてあります。

少しつぶれたガラス玉という感じですがよく見ると一つ一つが異形の瓶なのでした。
池の中程に噴水が水を噴き上げていて
水辺には幾羽もの白鳥が遊んでいます。
客は芝生に入らないため水辺の白鳥は
まわりに怯えることなく水浴びなどしています。
遠くから何人もの写真愛好家が望遠カメラを構えています。

思わず写真を撮りたくなる鳥ですね。

しばらく庭園に見とれていましたがいよいよ美術館の中に入ります。

おお、これがあの川村美術館。
エントランスホールはものすごく天井が高くて
それだけでなんだか荘厳な感じです。
美術館の所蔵品はものすごくて
レンブラント、モネ、ピカソ、シャガール、藤田など綺羅星の如くです。
凄いです。
美術館では現在、常設展に併せて
静寂と色彩:月光のアンフラマンスという企画展をやっていました。
たくさんの素晴らしい美術品を堪能して
ついでにミュージアムショップにも寄り込んで大満足の僕たちは
美術館を出てアート広場に向かいます。
広々とした芝生の原っぱで真ん中に大きなオブジェがあります。

中心のオブジェの題は分かりませんでした。女の子が立っているようにも見えます。
原っぱには多くの家族連れが遊んでいました。
この施設は美術館以外はすべて無料ですので
近所の人が多く利用している感じですね。
うらやましいことです。

駐車場に戻ってきたら佐藤忠良氏の「緑」という彫刻がありました。
小生の大好きな佐藤忠良氏らしい作品でした。

こういう彫刻は佐藤忠良氏の独壇場です。

このあと僕たちは車で宗吾霊堂に向かいます。
宗吾霊堂は川村記念美術館から車で10分くらいでしたね。
意外と遠かったです。
近くまで来るとにわかに町並みが混んできて車も増えてきます。

宗吾霊堂山門。山門前は結構な混雑です。
少し離れたところに車を止めて宗吾霊堂に向かいます。
このお寺は正式には鳴鐘山東勝寺宗吾霊堂と言うのだそうで
宗吾様の菩提寺だったのでこう呼ばれるようになったのだそうです。

宗吾霊堂境内。昔来たはずなのに全然覚えていません。我ながら情けないです。
宗吾というのは諡(おくりな)で元々は木内惣五郎という名前だったそうです。
宗吾様という人は簡単に言うと佐倉藩の悪政に苦しんでいる農民を代表して
将軍に直訴してそのため死罪磔になった農民の英雄です。
敬虔な気持ちで参拝をいたしました。

宗吾霊堂にお祈りをしたあとは境内にある
宗吾御一代記館を見学することにしました。

宗吾御一代記念館。博物館相当施設と書いてありました。
ここには宗吾様の一生をより理解するために
多くの場面が人形によって展示されています。

塑像によるわかりやすい立体パノラマ

境内にはほかにも宗吾様父子の墓所があり
こちらも参拝客が絶えません。
参道には各種お土産やさんがありそちらで甘酒なども売っています。

甘酒とかだるまとか甘酒とか売ってます。じゅるっ。
境内の随所に「奉納一金壱百萬円也 何乃某」と書いた石柱が立てられていて
寄付集めに熱心なお寺とお見受けしました。

画面左の石柱には皆「奉納一金壱百萬円也 何乃某」と書いてあります。
それが古いのも新しいのもあるんですから驚いちゃいます。
こういう文化なのでしょうか。

ここまで来て時間を見ると3時半でした。
もうそろそろ帰る時間です。
帰路につくと帰り道は予想外の大混雑です。
特に宗吾霊堂から成田のインターにはいるまでが混雑しています。

高速道路に乗ってからは比較的流れていたのですが
京葉道路あたりから混雑が始まって
首都高速道路のC1から五号線の池袋くらいまでは渋滞しました。
どうやら家に帰れたのは夜の7時でした。
宗吾霊堂を出たのは3時40分でしたから
3時間20分かかっての帰り道だったことになります。
ああ、疲れた。

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