宇都宮再訪



2010年11月21日


宇都宮再訪
たまには車で遠出をしてみることにします。
今回は宇都宮までのドライブです。
ところで唐突ですが筆者は子供の時からのパジャマ党です。
パジャマは暖かくて人一倍寒がりの小生には
まことに都合の良い寝間着です。
夏は薄手の、冬は厚手のパジャマを用意して
ひとさまよりも暖かい格好で眠るのが好きです。
ところが世間の住環境の改善と共に
厚手のパジャマはあまり見かけなくなって
店先で見かけるパジャマは
どれもそのまま街に出かけられるような
お洒落な薄手のパジャマばかりになりました。
(上海じゃないんだからパジャマで出かけることはありませんが)
それで現在の住まいよりも北の気温が低い地方に出かければ
厚手のパジャマが手にはいるかも知れないと考えました。
青森とか仙台とか行けば良いパジャマがあるに違い有りません。
しかし購入したパジャマを持ち帰ることを考えると
買い出しは車で行きたいものです。
そこで青森まで出かけるのはあきらめて
宇都宮でパジャマを探すことにしました。
宇都宮ならば車ですぐですし
二年前にも行ったことがあるので行きやすいし、ですね。

宇都宮と言えば餃子でありますね。
前回行った時も餃子を買い込んで
餃子の匂いをぷんぷんさせながら
電車に乗って帰ってきたのを思い出します。
旅の恥はかきすてと言いますがいかがなものかという感じですね。
今回は車ですから遠慮はいりません。
車に匂いが付いちゃうんじゃないかなあ。
この街の餃子を盛大に買って帰って
夕ご飯は餃子をおかずに食べることにします。
パジャマを買って餃子をお土産にする完璧な計画です。

調べたら僕たちは2008年の10月12日に宇都宮に遊んでいます。
あのときは大谷石の採石場跡があまりにも印象的で
他の記憶が薄れていますが日記を見ると随分歩き回っているんですね。
レストランでお昼を食べてバスに乗って移動、平和観音、大谷観音を見たあと
大谷石の採石場跡を見学して再びバスに乗って市街にもどり
オリオン通りを散策、近くの松が峰教会を見学して
長崎屋の来らっせで餃子を物色するも売り切れが多くて購入を断念、
駅まで歩き戻って駅構内の餃子屋さんでようやく餃子をゲットして
帰路につくというハードスケジュールでした。
今より二つも若かったし。

電車でのお出かけに比べて車での外出は渋滞が心配です。
高速道路での渋滞は逃げ場がないので本当につらいですね。
走っている自動車は車窓の流れる風景を楽しめて退屈しませんが
渋滞に巻き込まれるともういけません。
退屈で退屈で困ってしまいます。
楽しみもラジオかCDを聞くくらいしかないですからね。
ちょこちょこお菓子をつまんだりしたいものです。
渋滞時の車中の水分補給用に紅茶を持って
さらに非常食のチョコレートも忘れてはいけません。

東北自動車道では往路では羽生PA、佐野SA、
復路では佐野SA、羽生PA、蓮田SAに止まりました。
面白いことに下りの羽生PAでは東京土産が沢山売られていて
上りの羽生PAには東京土産は売られていませんでした。
そうか、田舎に帰る人がここで土産を補充してゆくのだと合点がいきました。

南から北上する車は鹿沼ICで降りると宇都宮市街に近いようです。
近いと行っても高速を降りて6キロほど走ると
宇都宮市街に到着するわけですね。
しばらく走って宇都宮の駅前に着くと懐かしい駅前ロータリーがあります。
2年ぶりの宇都宮は以前と変わらぬ賑わいを見せていました。
やっぱり地方都市の風格があります。
近隣の集落の人が特別な買い物をする時に
出かけてくるのにふさわしい地方の中核となる都市ですね。

県庁そばの有料駐車場に車を止めて町歩きをはじめます。
まずはお腹がすいたので栃木県総合文化センターの
「ラカンタ」というレストランで昼食をとります。
前に来た時もこの店で食事をしたのを憶えています。
ただ前回とは店の名前が違うのには時代の流れを感じましたですね。
前回来た時は「オーベルジュ・デ・マロニエ」と言う店だったのに。

美味しい昼食に満足していよいよ街を歩きます。
今回は大谷石採石場や大谷観音には行きませんで
まずはパジャマを探すためにオリオン通りを歩き回ります。

宇都宮と言えばオリオン通りですね。

オリオン通りは大変な繁華街でした。
地方都市の風格というのはこういうのを言うのでしょうね。

充実の繁華街を楽しんで散策します。
この街に来れば必要なものは何でもそろうと言う機能を備えています。
あらゆるジャンルの商品が数多くの商店でカバーされています。

オリオン通りを歩いていたら
栃木県のアンテナショップがありましたのでここに入ってみました。

地元産品のおみやげ屋さんのポジションが新鮮な感じです。

地元で採れた農産物や地元で作った加工食品が並べられていました。
アンテナショップと言えば
都内で「○○県の物産だけを扱っているお店」というイメージです。
現地でアンテナショップというのも不思議ですが
それだけ他県からの観光客が多いのでしょう。
現に僕たちこの店に入ったし。

楽しい栃木名産のお店をあとにして僕たちは洋品店に入りました。

良い感じの洋品店。間口が広いだけじゃなくて奥行きもとんでもなく深いです。
その上二階まであるんですよ。

洋品店で冬物紳士パジャマを仕入れるのが今回の旅の目的です。
こう言うとなんだかバイヤーみたいで格好いいです。
頃合いのパジャマを見つけてこれを二着購入しました。
思ったほど厚手のパジャマが無くて期待はずれでしたが
今はどのお宅も冷暖房が充実していて
厚手のパジャマなんかいらないんだななんて納得してしまいました。
今度はもっと北の方まで行かなくっちゃ。(こらこら、そこ、わかってない!)

店を出て少し歩くと今度は店頭でゴボウや椎茸を売っている店がありました。
それが美味しそうなゴボウで筆者が農家だった実家で
子供の頃見たゴボウそのもののゴボウだったです。
ゴボウは折れやすいので収穫の際は
ゴボウの脇にゴボウの長さと同じ深さの壕を掘り大切に
まるで土から外すように収穫していました。
今もあんな方法で収穫しているのか疑問です。
椎茸もいい形で美味しそうでした。
この二つを購入してお土産に加えます。

このあとは大通りに面した長崎屋の地下にある
餃子の店を集めた「来らっせ」に向かいます。
長崎屋で金谷ホテルのクッキーを探しましたが発見できませんでした。
確か前来た時はあったのに。
クッキーはあきらめて餃子を買うことにします。

前回は来らっせでは欲しい餃子が見つからなくて
駅まで戻ってやっと餃子が買えたという苦い経験があります。
今回は前回よりも時間が早いので欲しい餃子が手に入りました。
当日の夜の分と数日後の分と二日分ですね。
他に宇都宮ならではの携帯電話用の「餃子の根付け」や
壁に付ける「餃子のマグネット」を買いました。
宇都宮名物の「レモン」も買いました。

コップに入れてみると黄色いペンキのような雰囲気です。
レモンはレモン牛乳とも言うべき味のものですが
そのじつレモンは一切入っていないのだそうです。
一度買って飲んでみたかったので今回チャレンジしたのです。
レモンは激甘でした。
350mlの紙パックは消費するのに数日を要しました。

餃子を手に入れたからには帰路につくしか有りません。
いざ帰ろうとしたら目の前に「二荒山神社」の大きな鳥居がありました。
その向こうには神社に至る長い階段があります。
思えば二年前の十月、この二荒山神社の前を通りかかった時、
この目の前の鳥居の落成のお祭りの時だったのです。

やっぱり階段長いです。
あのときの鳥居がこの鳥居かと思うと
あのときは人が一杯で近寄れなかった神社に
お参りをしていくことにしました。
遠くから凄い落差に見えた神社の階段は
近くでみてもやっぱりかなりの落差で
上に付く頃にはすっかり草臥れてしまいました。

神社らしくて厳かな雰囲気です。

この神社は歴史が古くて古くは下野一の宮と呼ばれていたことから
「うつのみや」の地名が付いたと言う話もあるのだそうです。

長い階段を上ってここは天上界です。


天上界の門番、狛犬。阿吽の阿のほうですね。

神社から下がっていよいよ帰路につきます。
県庁のそばの駐車場まで戻って車を出して
県庁の駐車場を見て気付いたのですが
県庁パーキングは2時間まで無料(!)だって書いてありました。
もっと早く知りたかったです。あーあ。

帰り道は眠気との戦いでしたですね。
やっぱり電車で行った方が良かったかなって思う時間帯です。
眠気覚ましに佐野SAに寄ったら
沢山の餃子が所狭しと売られていました。
別にいいです、パジャマだってゴボウだって買ったし、レモンも買ったし。

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