恵比寿から代官山を歩く




2006年05月24日


恵比寿から代官山を歩く
恵比寿ガーデンプレイスには行ったことがありますが
恵比寿駅周辺は歩いたことがありません。
そこで今回は恵比寿の町を散策してみることにしました。

恵比寿駅のアトレがある出口の階段を降りると
地下鉄日比谷線の地下に降りる入り口がぱっくりと口を開けています。
思わず階段を下りて日比谷線に飲み込まれてしまいそうになります。
それを堪えて辺りを見回すと最初に目につくのが恵比寿様の塑像です。
久々に見た恵比寿像が嬉しくて一枚写真を撮りました。

東京名物恵比寿像

ところで
この恵比寿様の周りには観光客とおぼしき若い女性が大勢で写真を取り合っていました。
(こんなものの写真を撮るなんて東京の人じゃないでしょ、君たち。僕もそうだけど)と思っていたら
彼女たち中国語をしゃべっていました。
どうやら上海あたりの裕福なお嬢さん方のようです。
やっぱり東京の人じゃありませんでしたね。

さらに辺りを見回すと「恵比寿銀座」と書かれたいかにもなアーチを見ました。
あのアーチの下の商店街には
恵比寿駅周辺の地元の人たちの生活が息づいているに違いありません。
お総菜の店とかリーズナブルな洋品店とかありそうじゃないですか。
しかし日本中に銀座がありますが
恵比寿ほどのビッグネームの町にも銀座があるとは驚きました。

銀座恐るべしと言うか恵比寿恐るべしと言うか・・・。


面白そうなのでその恵比寿銀座を通ってみました。
ところがこの銀座は酒場の多い銀座でした。
日曜日の午前中のせいか通りは閑散としていて強者どもが夢の後といった風情です。
所々で飲み屋の店先を掃除している人がいます。
なかには前日の土曜日から飲んでいて朝帰りする酔っぱらいなども見かけます。
朝の白けた繁華街を肩組み合って
高歌放吟する男の二人連れなどあまり見たくはありません。

酔っぱらいから目をそらして恵比寿から鎗ヶ崎に向かう通りに乗り換えます。
道路に面して関西中学受験界で有名な昔浜学園から独立した希学園を見ました。
永く関西受験界で実績を上げていますが数年前から関東進出を目指して
開成中学の受験に殴り込みをかけてきた塾ですね。
都内の中学受験塾の対応が注目されます。

知る人ぞ知る希学園。

道の反対側が面白そうなので横断歩道を渡ります。
いろいろなキッチンの小物や食器などを置いてある店を見つけました。
インポートものの小物が沢山あって興味深かったです。
店内を二回りほど回って「ああ、面白かった」と店を出ます。
買うもの無いし。
家に帰ってからガイドブックを見たらZAPADY-DOOと言う名のあるお店のようです。
まちあるきも先に調べてから行くべきですよね。
店がかわいそうですね。

鎗ヶ崎の交差点まで来ましたのでここを右折して代官山方面に向かいます。
右折してすぐのところに「アウトレット代官山店」という面白そうな店を見つけました。
食器や日用品やおもちゃやキーホルダー、ありとあらゆる雑貨が売られています。

店内を何周しても飽きることのないお店です。

もしドラゴンボールが実在したらこんなんでしょうという
ドラゴンボール(実物大)に凄く惹かれましたが
買って帰ってもゴミになるのではないかという異議に
反論するすべが無く購入は諦めました。
さらにここでビリヤードのボールを模したキーホルダーを見つけました。
こちらは是非欲しかったのでこれを購入、お土産としました。


嬉しい買い物の後店を出て代官山方面に進みます。
大時代な歩道橋を渡って階段を下りるともうそこはとっても代官山です。
右に進むと代官山アドレスですが今回はこれをパスして旧山手通りを進みます。
道の両側にはお洒落な洋品店が建ち並んで若い女性垂涎の町ですね。
(洋品店って言い方がお洒落じゃないですね。垂涎って言うのもどうかと思うし)
この場合は
「個性的でお洒落なファッションショップが集まっている」とか書くといいらしいですね。

で、こういう町にはかっこいいカフェが似合うものですね。
店の前に外車を止まらせて悠然とお茶を飲むよその世界の人たちが集う
「RISTORANTE ASO」はいつ見てもかっこいいですね。
そのうち入ってみたいお店の一つです。

今回は道の反対側から眺めるにとどめます。

さらに歩くと「ビッグフット住宅展示場」というログハウスの展示場がありました。
自然派個性住宅ビッグフットと言うのだそうで
40坪程度の木造一戸建て5棟を擁した住宅展示場でありました。
展示場の一番奥にはドームハウスと呼ばれる半球状の不思議な建物がありました。
確か少し前にテレビで取材していた建物のようです。
興味を持った僕たちはここに寄りこんで見学していくことにしました。

入場口で自分たちの住所氏名を書いて中に入ります。

順路に従って建物を見て回ります。
どの建物もきわめて魅力的で
こんな家に住んでみたいと思わせるに十分な魅力を備えていました。
ただどの家も玄関を開けるとすぐにリビングがあることや
収納スペースが狭いことが気になります。

思いがけず楽しいモデルハウス見学を済ませた僕たちは
そろそろお腹がすいてきました。
時計を見るとすでに正午を過ぎています。
どこかお昼を食べるところはないかと探しながら歩いていると
これはこれで帯に短し襷に長しでありましてなかなかちょうどいいお店はありません。
(正直に高くて入れないって言えよ!)
とりわけかっこいいレストランが目についたので
よく見るとなかでウェディングをやっているようです。
今日は貸し切りのようです。
ウェディングやってなかったら少しくらい高くともここで食べたのに(うそ)。

ウェディングをやっていたかっこいいレストラン。

お昼を済ませてさらに歩いていたら神泉の交差点にさしかかりました。
これを左折すると東急田園都市線の池尻大橋駅に着くはずです。
僕たちは池尻大橋に興味を持っています。
池尻大橋そばには知り合いのご子息が経営するカフェバー「区ト間」があるのです。
聞くところによると日曜日はお休みだそうですから
僕たちはなかなかここのランチを食べられません。
夜飲みに行くのには少し遠いし何より夜の客層は僕たちよりだいぶん若そうです。
初老にさしかかった僕たちには少々敷居が高いというわけです。
それでも根がミーハーな僕たちはこの「区ト間」を見たくて仕方がありませんでした。
それで今回近くを通りかかったのを期に
店の前を通るだけでも行ってみることにしたのです。

行ってみましたら「区ト間」は想像通りのお店でした。
都会的でお洒落な店構えでドアの奥には僕には遠い世界が広がっている感じです。

かっこいいです、区ト間。

店を見て満足した僕たちが池尻大橋の駅に向かって歩いていると
交差点近くに止まったクルマから突然呼びかけられました。
驚いて声の主を見ると件の「区ト間」のオーナーの親御さんではないですか。
ご夫婦で息子さんのお店にご用のようでした。
僕たちもびっくりしましたがご夫妻はもっと驚いたようです。

お店を見学した件簡単におはなししてその場を辞しましたが本当に驚きました。
悪いことは出来ないものです。
悪いことはしてないけど。

その後無事に池尻大橋駅に到着、東急田園都市線から半蔵門線に乗って
永田町で有楽町線に乗り換えてまっすぐ我が町に帰朝したのでありました。
帰朝の朝は朝霞の朝ね。
今回もあちこち寄り込んでの盛りだくさんのまちあるきになったのでありました。

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