永青文庫



2009年08月30日


永青文庫
東京の目白に永青文庫という
細川家の宝物館があるというので
行ってみることにしました。
今は夏季展示
「白洲正子と細川護立〜最後の目利きから学んだもの〜」
をやっているそうですから
ちょっと見たいじゃないですか。
例によって副都心線に乗れば
永青文庫最寄りの雑司ヶ谷駅に行けるわけですね。
副都心線ができてからというもの
以前からの有楽町線と併せて
都内の気軽に行けるところが
飛躍的に増えました。
地下鉄って地下から地下に移動して
ワープしているかのようです。
まるでどこでもドアですね。

とはいえ別に
Door to Doorというわけでもありませんので
駅から永青文庫までは少し町を歩きます。
これがまたいいのですね。

駅を出て西に歩くとすぐのところに
名門女子大学の日本女子大学を見ました。

風格ある門に思わず見とれます。

手元の地図に従って
しばらく歩くと右方向の路地に入ります。
振り返ると北の方に
東京カテドラル聖マリア大聖堂の
特徴的な大きな建物が見えます。

有名な教会の建物ですね。
このあたりに広大な敷地を持つ
和敬塾という建物があって
なんなのかよくわかりません。
道路に面したいくつかの入り口には
「当塾に用のないもの立ち入りを禁じます」とか
「入塾希望の人は事務所に申し出てください」
みたいなことがあちこちに貼ってあります。
いったい何の塾なのか不審です。

なんだか余人を寄せ付けない雰囲気を持っています。大丈夫なのか。大丈夫なんです。

後で調べたら首都圏の大学に通う
男子大学生のための寮なのだそうです。
旧細川侯爵邸を和敬塾が買い取り
この敷地に建物を建てて寮としたそうです。

いよいよ永青文庫に到着しますと門の外には
「白洲正子と細川護立〜最後の目利きから学んだもの〜」
と書かれた看板が控えめに立ててありました。

ひっそりと佇む永青文庫

門から奥を見ると鬱蒼と茂る木立の中に
蔵造りの永青文庫が見えてきます。

門から建物までの砂利道もまたいい感じです。

館内は撮影禁止でしたので写真はありませんが
見事な唐三彩や古い中国の仏像などが
惜しげもなく展示されて見るものを驚かせます。

それに今回は骨董品美術品の目利きとして
有名な細川家の旧当主細川護立氏と
白洲正子女史の手紙のやりとりを
縦糸にしての展示が
きわめて興味深いものになっていました。

永青文庫を辞して林を奥に進むと
美しい庭園に出ることができます。

意匠を凝らした手の込んだ庭園です。

これは旧細川家下屋敷の庭園だと言うことですが
現在は新江戸川公園となっています。
昔の大名の庭園を楽しんだあと
右に神田川を見ながら左の椿山荘に沿って
よく整備された歩道を江戸川橋に向かって歩きます。
このあと有楽町線江戸川橋駅に至る予定です。

僕たちがこの歩道をのんびり歩いていたら
前の方に不思議なものを見ました。
何か黄色いものがもそもそ動いているのです。
すぐそばにはおじさんが付き添って歩いています。

近くまで寄っていくとそれは
よく手入れされた大きな亀だったのです。

後ろ足には靴を履いています。「亀は意外と速く歩く」でした。

初めて見た僕たちはびっくりしましたが
ネットで調べたら結構有名な亀さんらしいです。

永青文庫を見学できたのはうれしかったのですが
今回もそれと同時に和敬塾の存在を知ったり
手の込んだ庭園を見たり亀の散歩に出会ったり
ずいぶん得しちゃった散歩なのでした。

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