日本橋




2005年12月28日


日本橋
皆様ご存じの日本橋に行って参りました。
お江戸日本橋七つだち〜♪の日本橋ですね。
あの由緒正しい日本橋が今もあるわけですね。
いまは高速道路に埋もれて見る影もない惨状ではありますが
高度成長時代には経済成長に忙しくて
「文化としての日本橋のたたずまい」を
残そうという話にはならなかったのでしょうね。
惜しいことです。

あの緑色の高速道路の下に日本橋があります。
可能なら今からでもあのあたりの高速道路を見直して
日本橋に光を当ててあげればいいのにと思うばかりです。
でもあれだけ密集度が高いところだとなかなか難しいのでしょうね。
「日本橋」は今は橋の名前と言うよりはこの地域の地名ですね。

その日本橋にマンダリンオリエンタル東京という
高級ホテルが出来たというので
ミーハーな僕たちは早速見学に行ったというわけですね。

地下鉄メトロ半蔵門線の三越前で降りて地上に出ると
日本橋と交差点をはさんで三越新館があります。

まだ新装なって一年ちょっとですよね。
三越新館はきわめて上品で清潔なビルであります。
並んで建つ三越本館は重厚にして荘厳
江戸時代の越後屋から続く歴史と伝統を感じさせてくれます。
思わずちょっと中に入って見ちゃいました。

歴史と伝統とちょっと古さが漂う三越本館ですね。
三越見学は玄関だけにして
道の反対側の三井越後屋ステーションに目を奪われます。
江戸時代の三井越後屋の雰囲気を今に伝える店構えは
まるでそこだけ往時の江戸の街のようです。
凄い存在感です。

いやいや上手に作るものですね。
中は日本橋関連の情報を見ることが出来る
観光案内所兼お休み処ですね。
ただしここは2005年10月から2006年3月までの
期間限定だそうですのでご注意下さい。

ここでまた道の反対側に戻りまして
いよいよ目指すホテルのあるビルに入ります。

偉容を誇る日本橋三井タワー。
ビルに入ってすぐの右側に千疋屋総本店がありました。
店の中に入ってみると
様々な高級果物が所狭しと展示されています。
売ってると言うより展示されている感じですね。
だって梨が4000円だったりメロンが2万円だったりするんですよ。
とても正気の沙汰とは思えません。

同じフロアにマンダリンオリエンタルグルメショップという
店がありましたのでこちらにも寄ってみます。
美味しそうなチョコレートやパンを売っているお店ですね。
あんまり美味しそうなのでいくつかパンを買い込んでしまいました。

長居をするともっとお金を使ってしまいそうなので
ここをそうそうに切り上げてホテルに向かいます。
連絡通路からエレベータに乗って
まっすぐ最上階のレストランに向かいます。

ここの最上階からは
都内が一望できる素晴らしい景色が眺められます。
なにしろ新宿高層ビル群やお台場方面が見えるだけでなく
反対側には江戸東京博物館、国技館などが展望できるのです。
考えてみると日本橋というのはそう言うロケーションなんですね。
近所に高層ビルがないことも幸いしているようです。

彼方に見える新宿高層ビル街。画面右手に武道館が見えます。
レストランに入れば
これらの展望を充分に楽しめるものと思われますが
残念ながら僕たちは来る途中軽食をすませておりまして
ここで2500円のランチを食べる気にはなれませんでした。
お腹空いてれば食べたんですけどね、残念なことです。
ランチが2500円でも高いなんてちっとも思っていませんよ。

ホテルを後にして日銀の方に回り込みます。

手前の古い建物が旧日銀、奥の新しい建物が現在の日銀ビルですね。
そうしましたらさすが日銀は警備が凄くて
日銀を囲むように10台近い警察車両が路上駐車しておりました。
お巡りさんも忙しく立ち働いております。
いくらなんでもこの警備は厳重すぎるのではと訝しんでおりましたら
すぐに謎は解けました。
日銀の旧館前の広場に「坂田藤十郎襲名披露」という
特設ステージをつくってなにやら黒山の人だかりです。
あとで調べたら四代目坂田藤十郎さんの
「船乗込み」と「お練り」という行事だそうで大変のものだそうです。
歌舞伎に興味のない僕には何のことやらわかりませんでした。

そんな人だかりを横目に僕たちはそのすぐそばの
「貨幣博物館」に入りました。

日銀の隣にひっそりとある貨幣博物館。
貨幣博物館は世界および日本の貨幣の歴史を
わかりやすくまとめてある博物館でありまして
大変素晴らしい博物館であります。
無学な小生にも幅広い貨幣の知識が得られるようになっていまして
大変勉強になりました。
もう忘れちゃいましたけどね。
それでも中世に流通した私鋳銭、鐚銭(びたせん)のことや
小判をパックして絶大な信用を持っていた包金銀のことなど
興味深い知識を沢山得ることが出来ました。
とっても面白かったです。
入場料は無料です。
す、すばらしい。

ここまで歩いたらもう僕たちは疲れてしまいましたので
暗くなる前にはやばやと帰路についたのでありました。

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