清澄白河



2008年01月31日


清澄白河
先日深川不動堂に遊んだ際に
あまりの寒さに足を伸ばし損ねた清澄庭園でしたが
今回やっぱり行ってみることにしました。
数年前から半蔵門線が清澄白河を通るようになりましたので
以前からの大江戸線に加えて二路線がこの町への道になりました。
めでたいことであります。

美しい清澄白河駅

清澄白河の駅はまだ新しくてホームも大変清潔な感じでした。
ただ駅周辺のあちこちに
「ひったくり注意」の貼り紙があるのが気になります。
この街はそんなにひったくりが多いのかと訝しんでしまいます。

駅を出て清澄通りを少し歩くと清澄庭園に到着します。
入り口は清澄通りから少し入ったところにあって
庭園の囲いにつけられた看板に従って進むと
清澄庭園の門があります。
看板には誇らしげに天下の名園と書いてありました。

清澄庭園は都指定名勝だそうです。
その昔紀伊国屋文左衛門の屋敷跡だったそうで
その後下総の国関塾城主の下屋敷となり
明治になって岩崎弥太郎がこれを手に入れて
庭園に整えたそうです。

小生は長い間誤解をしていまして
白河藩の江戸屋敷があったこの土地が
清廉潔白な松平定信の性格に因んで清澄白河の名がついていて
清澄庭園はその白河藩の江戸屋敷跡なのだと思っていたのです。
どうやらそうではないらしいんですね。

まあそれはどうでも良いのですが、(いいのかよ)
流石、岩崎弥太郎の金持ち道楽で
清澄庭園は贅をこらした庭園になっています。
いつの時代も金持ちは文化を楽しむものですね。

清澄庭園正門
庭園の入り口には大正記念館という名の大きな集会施設があります。
元は大正天皇の葬場殿の移築で
戦災で焼けてのちに貞明皇后の葬場殿の移築だそうです。
記念館の中ではなにやら大きな集まりが行われていました。
結婚式のようにも見えましたが
礼装の紳士淑女に場違いな平服の人も混じっていて
披露宴ではないようです。


池のすぐそばまで降りて行けます。
庭園の真ん中には大きな池があって
その周りを一周する小道が造られています。
池には四つの小島が散在していて
そのうち二つには橋を伝って自由に行き来が出来ます。
池には多くの百合鴎と鴨が遊んでいてなんだか嬉しくなります。

池の対岸から大正記念館を見る。
池の反対側には涼亭と呼ばれる集会場や
小島に建てられた四阿や富士山と名付けられた小さな山があります。

中の島に建つ四阿遠景
全くこの池は周囲の小道のどの角度から見ても
美しい池に見えるように作られています。

瀟洒な涼亭
ここまで歩いてだんだん寒くなって参りましたので
次に深川江戸資料館を見て引き上げることにしました。
深川資料館はすぐに見つかりました。

深川江戸資料館、外から見るより中の方が面白いです。
清澄庭園から4、5分のところですね。
館内は地下一階をメインにした
実物大の江戸の町並みの再現になっていまして驚きの大迫力です。

空から見た江戸の町。
江戸時代の長屋の暮らしや八百屋、米屋、二八蕎麦屋などが
所狭しと展示され大変楽しめました。

おいしそうな生鮮野菜(そうか?)


おいしそうなお米、見ていてお腹がすいてきます。

やっぱり実物大は嬉しいですね。

時そばで有名な「二八蕎麦」、外人客が多かったのが興味深かったです。

その上ここの展示品は写真を撮るのも自由だし
手にとって触るのもほとんどのものが自由なんですね。
きっとレプリカだからなんでしょうけど
自由に触れるのも大切なことですよね。
その意味でも大変楽しかったです。

資料館を出たらまた外の寒風にさらされて
たちまち体が冷えてしまいました。
早く地下鉄に乗って帰ることにします。
本当は清澄白河の駅の近くに
元祖カレーパンの店があるという話ですが
どうやら日曜日は休みらしいですね。
残念なことであります。
家に帰ってお茶を飲むことにします。

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