オルセー美術館展



2007年02月25日


オルセー美術館展
前回計画していたにもかかわらず
あまりの混雑に日和って
入場をあきらめたオルセー美術館展でしたが
あんなに面白そうな美術展を
そんなに簡単に諦めるわけにはいきません。
それでそのうち行くつもりで
再チャレンジの機会をねらっていました。
その後申し込んであった新聞屋さんのただ券が手に入り
ますますこれを捨て置くわけにはいきません。
神様が僕たちに行けと言っているんですね。

オルセー美術館展はこちらです。
それで今度は前回の経験に学んで
朝は早めに出動することにしました。
そう心に決めたのは良かったんですけど
実際に日曜日の朝早くから起きるのは難しくて
結局東京都美術館に着いたのは10時半頃でしたね。

通い慣れた東京都美術館
上野公園の奥深くにある東京都美術館に
次々と客が吸い込まれていきます。

美術館の中に入ってみて驚きましたですね。
オルセー美術館展の入場口には長蛇の列が出来ています。

今日もこれほど混んでいるとは思いませんでした。
係員のお兄さんが
「オルセー美術館展の方はこちらの列に並んで下さい。
 20分ほどの待ち時間になります。」
と案内をしていました。
20分くらいなら上等です。

それで大勢の人に交じって並んでいましたが
なかなか列が進みません。
もぎりにやっと近付いたときにしびれを切らして
時計を見たらまだ20分経っていませんでした。
係員の人の言うことは正しかったようです。
待ち時間の20分は長いものですね。

もちろん会場内の混雑もかなりのものでしたが
さりとて全く展示が見えないと言うほどではなくて
どうやら見たい物を選んで鑑賞できるレベルの混雑でした。
それでも混雑には変わりなくて
あちこち空いている場所を選んで飛び回っての鑑賞で
ほぼ全体を見終わる頃にはすっかり疲れてしまいました。

オルセー美術館展はマネやモネ、ゴッホ、セザンヌと言った
凄い画家の絵が何枚も惜しげもなく展示される
瞠目すべき美術展です。
多少の混雑に負けずに是非行ってみるべき美術展であります。
何枚も心惹かれる絵に出会うことが出来て大変有意義な時間でした。
またホイッスラーの
「灰色と黒のアレンジメント:母の肖像」を
見ることが出来たのも大きな収穫でした。
この絵をモチーフにした絵画を巡ってのドタバタ喜劇を
「ミスタービーン」と言う映画で見たことがあって
元になった絵を見たかったのです。
そんな僕の低レベルの興味をよそに
ホイッスラーの絵は素晴らしいオーラを放っていました。

素晴らしい美術展を堪能した僕たちは
すっかり疲れて会場を出てきました。
途中通路から階下を見下ろせるところがあって
そちらのフロアではなにやら彫刻展のような物をやっています。

上から覗くだけでもなんだかとってもおもしろそうな展覧会です。
何をやっているのか興味を持っていたらすぐ近くの別会場で
東京五美術大学連合卒業・修了制作展というのをやっていて
日本画油絵版画彫刻に分かれて美術展をやっているようなのです。
ちなみに東京五美術大学と言うのは
武蔵野美術大学、多摩美術大学、女子美術大学、
東京造形大学、日本大学芸術学部のことなのだそうです。
この制作展は入場は無料だそうです。
ちょっと見ていくことにしました。

僕たちは彫刻だけを覗いたのですが素晴らしい美術展でした。
制作者の尽きないアイディアが作品に反映されて見ていて飽きません。
素晴らしい才能があふれる展覧会です。
これでは才能が無くて美大に入ったりしたら地獄の学生生活でしょうね。
凄い人たちの制作展でありました。

彫刻展を興味のままに見ていたら
僕たちはますます疲れてしまってその上お腹が空いてきました。
空腹と疲労の二重苦で東京都美術館で遭難していては困りますので
早々に昼食を摂ることにしました。
幸い美術館の二階にレストラン「ラ・ミューズ」があるので
こちらで昼食を食べました。

緑のテントが見える二階部分がレストラン「ラ・ミューズ」ですね。
明るい広々とした店内からは窓越しに
芸大の奏楽堂や東博の表慶館の緑の屋根などが見えて
いま上野にいるのだという感じがします。

お腹がいっぱいになってまた元気を取り戻した僕たちは
このあと上野公園を縦断して御徒町方面に向かいました。
目指すは有名な和菓子の店の「うさぎや」さんです。
公園の中は暖冬の影響で桜の花もちらほらと咲き始めています。
公園の中心に恩賜上野動物園があります。

今日も大勢の家族連れが訪れているようです。

動物園を横目に御徒町方面に歩くと
道路の脇の小高いところに日本では珍しいパゴダがあります。

なぜここにパゴダ?


このパゴダには薬師如来が安置されて脇侍は日光菩薩と月光菩薩です。
そして何より珍しいのはこの境内に
昔この場所にあった上野大仏の顔が安置されていることです。

大きな顔だけ安置されていてかなり不気味です。
このお顔から想像されるほどの大仏が
この地にあったそうですからさぞ立派な物だったと思われます。
将来は再建も考えているようですから楽しみなことであります。

更に坂を下っていくと不忍池の方面に降りる階段がありました。
下に向けて視野が開けています。

画面中程両側が不忍池ですね。
階段を下った正面に見えるはずの弁天堂は
塗料を塗り替えているのか網に覆われていました。

そのまま御徒町方面に向かって松坂屋の向かいまで進みます。
そうしたら「うさぎや」さんがありましたですね。

御和菓子舗「うさぎや」
このあたりは駅から少し離れて
ずいぶん人通りが少なくなるところですが
広くはない「うさぎや」さんの店内は
入りきれないほどのお客さんで混雑していました。
どら焼きが美味しいので有名なのだそうで
ほかにもウサギのおまんじゅうとか草餅とか
いくつかの和菓子がありました。
何でも防腐剤などの添加物は使っていないので
早めに食べる方が良いとのことでした。
早く帰って食べなくちゃ。

一時間後
僕たちは自宅のリビングでどら焼き食べて
コーヒー飲んで幸せを味わっていたのでした。

美味しかったです、御馳走様でした。

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