日本シャンソン館



2008年11月03日


日本シャンソン館
群馬県の渋川という町に
日本シャンソン館という日本のシャンソンの館とも言うべき
(まんまですね)
興味深いものがあるというので
連休のいちにちを使って行ってみることにしました。
こちらは日本シャンソン界の大御所
芦野宏氏が館長なのだそうですから大したものです。

ちょうどその日は午後2時から
シャンソン歌手の方のライブがあるというお話ですので
是非これを聴きたいと思います。
それに合わせて早めの朝9時出発です。
早いでしょ。
どこかでお昼を食べて1時頃現地に到着すればいいわけですね。

渋川という町は高崎から吾妻線で行くことが出来ます。
高崎は大宮から高崎線で行けます。
大宮は・・・以下省略。
いやあ、正直大宮から高崎は遠かったですね。
朝が早かった僕たちはいっぱいうとうとしました。
電車は混んでいましたね。
連休中ですので皆さん遠くにお出かけですね。
やっと到着した高崎駅は大変大きな駅でした。

改札口に並んだ自動改札機は8個ありましたもんね。
走っている路線も
上越線、両毛線、吾妻線、信越本線、高崎線、八高線、
在来線が6路線あるばかりか
長野新幹線、上越新幹線まであるわけですね。
それは大きい駅のはずですね。

今回は渋川に行くわけですから吾妻線ですね。
高崎から6駅目で目指す渋川駅です。
乗車時間は約25分の予定です。
僕たちはこの辺でお腹が空いてきましたので
少しお腹に入れることにしました。
売店でサンドウィッチ、おにぎりを買って
これを車中で食べることにします。

いい感じの列車がやってきました。
渋川に行く列車はボックス席でした。
こういう列車で駅弁やサンドウィッチを食べると
そこはかとなく旅情を誘いますよね。
って僕らはボックスになっていないところを選んだんですけどね。
ボックス席は向かい側の人と膝がぶつかる狭さです。
日本人の体格は昔よりも大きくなってきたのですから
列車の設計者はそのことをふまえて座席を作って欲しいものですね。
あの座席の狭さに納まる人はもう少ないです。

渋川駅ホームは高崎に比べると
いささか鄙びた雰囲気がありましたですね。

渋川の駅はSUICAが有効な限界の駅でありました。首都圏認定ですね。
首都圏ですけど遠くに来た感じが出ていましたですね。
しかし駅前は想像以上に整備されていまして
どうやら渋川駅は伊香保温泉郷への玄関口としての役割もあるようです。

渋川駅改札。自動改札機は4台、かな。右端切れて見えないし。

駅舎そのものは木造の昔風の雰囲気を湛えた趣のあるものでした。
昨今のやたらに新しい駅舎よりも好感が持てます。
とはいえそのうちきっと建て替えちゃうんでしょうね。

渋川駅外観。結構好きです。

筆者は学生時代に
銀巴里というシャンソン喫茶を知って以来
幾度となく銀巴里に足を運んで
生のシャンソンを楽しみました。
ワンドリンク付きで確か千五百円程度の非常に安い入場料で
上質の音楽を楽しめる希有な場所でした。
そのうち銀巴里が無くなってしまったので
シャンソンを聴く機会もなくなってしまったのですね。
そういうわけで今回の日本シャンソン館は結構楽しみにしていました。

渋川駅から日本シャンソン館にたどり着いて
入館・ライブ共通券を買います。

日本シャンソン館は中が大きな庭園のようになっています。
良く整備された庭園に手際よくお洒落な建物が配置されて
まるでここだけフランスにいるみたいです。

日本シャンソン館全景。
入って右手には庭園「ルジャルダン」が広がっていて
これは印象派の画家クロードモネが愛した庭園を
再現したものなのだそうです。
実際奥まで回り込んでみるとモネの描いた
「睡蓮」の絵とそっくりな構図を見ることが出来ます。

お洒落なことをするものですね。

また右斜め方向には
ショップ「ラファミーユ」の瀟洒な建物があります。

ここではお土産やシャンソンのCDを買うことが出来ます。
ショップに入ってすぐのところで沢山のシャンソンのCDを見ることが出来ます。
最近小生は都内のCDショップで
シャンソンのCDを探して遂に見つからなかった経験がありますので
これ程沢山のシャンソンCDを見ることが出来たのは嬉しかったです。
ここで
「いつ帰ってくるの 金子由香利〜銀巴里ライブ」
「フランソワーズアルディ ベストセレクション」
の2枚を購入しました。

さらに左奥にはカフェ「ロゾー」があって
このたたずまいが優れてフランス的なのであります。

フランスのカフェそのものですよね、きっと。
そしてカフェ「ロゾー」の向かいに
まるでお城のような日本シャンソン館が立っています。

日本シャンソン館本館。

日本シャンソン館には多くのシャンソンにまつわる品物が展示されていて
例えば淡谷のり子のステージ衣装とかですね。
とにかく有名な人の愛用品、遺品、レコード、楽譜などですね。

またここの展示室で多くの名シャンソン歌手の歌声を
ヘッドフォンで聴くことが出来ます。
これは楽しかったですね。

2時から予定されていたシャンソンライブが
予定通り2階のシャンソニエで始まると
園内のお客さんが全員ここに集まって
店内は一杯になりました。
今回の歌手の方は山添恵子さんという方で
ピアノの伴奏は大美賀彰代さんという方でした。
お二人とも素晴らしくてプロのシャンソンを
充分堪能させていただきました。
6曲も歌って下さって喜んでいたら
その後館長の芦野宏氏がマイクを握られて
2曲聴かせてくれました。
最後にもう一曲「オーシャンゼリゼ」の
日本シャンソン館バージョンまで飛び出して
大いに盛り上がったのでありました。

楽しいライブの後
さっきから気になっていたカフェ「ロゾー」に行ってみます。
ここでシフォンケーキを食べてコーヒーと紅茶を飲めば
もう僕たちはパリに来たような気分です。

「枯葉舞う窓の外に見えるパリの小さな宿屋」と言う設定ですね。
このパリに来たような気分は以前にもどこかで感じました。
そうです、2003年7月14日
日仏会館に行ったときに感じた気分ですね。
あのときもフランスに行った気がしたのですから
安あがりなやつですね、自分。

美味しい紅茶とケーキを食べて満足の僕たちは
ふたたびゆっくりと渋川駅に戻って
吾妻線の人になりました。

吾妻線高崎行きの列車到着しました。3両編成です。
帰りの列車が渋川駅に入線する頃には
辺りは薄暗くもう夕方になっていたのでした。

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