シャトーカミヤ



2008年05月04日


シャトーカミヤ
昨年秋に山梨勝沼ワイン旅を楽しんで以来
筆者はワインに惹かれるようになりました。
その後漫画「神の雫」に出会いワインの持つ奥深さに魅せられました。
さらにその後にも日本酒を扱った漫画
「もやしもん」でもワインを取り扱っていて
漫画に影響されやすい小生はもうすっかりワイン党です。

とはいえワインは難しい飲み物です。
小生ごときがちょっと興味を持ったくらいでは
その素晴らしさを理解できるはずもなく
酒屋の店頭でワインを見てもどれを買えばよいのかわかりません。
今はとりあえず店長おすすめのワインを楽しむ身です。
焦らず長い時間をかけて徐々にわかればよいわけです。
楽しみはゆっくりと味わって、ですね。

今回我々は、日本初の本格的ワイン工場として知られる
茨城県牛久の「シャトーカミヤ」の見学を敢行いたしました。

牛久は上野駅から常磐線に乗れば一本ですが
うちの方からは武蔵野線で新松戸を経由した方が早そうです。
新松戸から我孫子まで普通電車に乗って
さらに乗り換えて牛久に進みます。
北朝霞からすぐそこって感じですね。ホントですよ。

右手白い建物が牛久駅です。
牛久駅前は広々として気持ちの良いロータリーが広がっています。
地図に従って陸橋を渡ってシャトーカミヤに向かいます。
陸橋の上に広場には日時計をしつらえた池がありまして
その池の縁に河童が座っていました。

聞けば牛久は河童の街としても有名らしいですね。
ところで青銅製の河童君はもとより寂しそうでしたが
両目の辺りにオレンジ色のスプレーでいたずらされた後があって
一段と寂しそうでした。
どこの街にも心ないいたずらをする輩がいるものですね。

「シャトーカミヤ」は初代神谷傳兵衛が後継者の傳蔵と
明治36年(1903年)に建設しました。

威風堂々シャトーカミヤ。正面の建物の奥に旧醸造所があります。
蜂ブドー酒や香竄葡萄酒などで成功したシャトーカミヤが
今も神谷傳兵衛記念館として公開されている訳ですね。

シャトーカミヤは広大な敷地が広く開放されていて
敷地内のレストランやおみやげ屋さんやバーベキューの施設などで
経営しているようです。

まるでフランスのシャトーにいるようです。行ったことないけど。
正面の非常に古い建物の旧醸造所は現在「神谷傳兵衛記念館」となっています。
この記念館は初代神谷傳兵衛その人の立志伝を立体的に展示したもので
非常に興味深い博物館になっています。
神谷傳兵衛氏の生涯をたどることで
初期の日本でのワイン作りの歴史をかいま見ることができるわけですね。
特に興味深いのは彼は養子の傳蔵をしてフランスに留学せしめて
本場の技術を持ち帰らせているんですね。
二人の情熱がシャトーカミヤを立ち上げたのですね。
感服しました。
また神谷傳兵衛記念館はその充実した展示内容にもかかわらず
入場料無料なんですからそっちも驚いちゃいます。。

牛久に行ったら必見の神谷傳兵衛記念館です。
浅草の「神谷バー」を開いたのも「電氣ブラン」を考えたのも神谷傳兵衛氏なのだとここで知りました。
順路の最後にワイン売り場があるのが嬉しいです。
その豊富な品揃えは思わずワインを買ってしまうに充分です。
美味しそうなワインが一杯なんです。

「お店のなかはワインの宝石箱やー!」あっ、ごめん、許して。もうしないから。
このワイン売り場は順路に関係なくアクセス自由ですので
記念館見学の後、土産物売り場を見た後にも
我々はこのワイン売り場に戻って長い時間をかけて
今日買っていくワインの選定に余念がありませんでした。
結局ドミニク・ローラン・ブルゴーニュ・ピノノワールと言うワインと
シャトー・トゥドゥナック・A.C.ボルドー・シュペリールと言うワインを
購入いたしました。
どちらも赤ワインであります。

併せて飲みさしのワインの保存を助けるという
ワインセーバーなるものを買いました。
栓をして空気を抜いてワインを保存するという優れものですね。
我が家では二人以上であけるためワインは
だいたいいつも飲みきってしまうので
ワインセーバーはいらないんですけどね。

これでワインのボトルの空気を抜くんですね。瓶が割れたらどうしようかと心配です。

敷地内には結婚式場もあってちょうどひと組結婚式を挙げたところでした。
中庭で新郎新婦二人だけの写真を撮ったり親族の集合写真を撮ったり
シャトーの敷地内全体に華やいだ雰囲気が広がっていました。

シャトーカミヤ内のかわいい教会。
シャトーカミヤを堪能した僕たちは門を出たところで
系列のパン工房でパンを少し購入
何となくうきうき帰路についたのでした。

パン屋さんもシャトー風です。
夜、買ってきたばかりのワインが気になって仕方がないので
とりあえず一本飲んでみることにしました。
待ちきれないのね。
ドミニク・ローラン・ブルゴーニュ・ピノノワールと言うワインです。
ブルゴーニュだから撫で肩の瓶のやつですね。

ドミニク・ローランの赤ラベルね。2005年グレートビンテージですね。
作者のドミニク・ローラン氏のワインは
出荷前に予約で売り切れてしまうほどに人気があるのだそうです。
これ凄い美味しかったです。
一日の終わりにワインまで飲んで
今回もまた充実の休日を堪能したのでありました。

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