浦和



2008年07月08日


浦和
埼玉県の県都はさいたま市でありますが
合併以前は浦和市でありました。
僕たち夫婦は筆者は中学時代に家人は高校時代に
それぞれ浦和に通学していた時期がありまして
浦和に対する愛着深いものがあります。
日常の会話の中にもツキノミヤ神社などが
時々登場して思い出話モードに入りそうになります。
僕たちの年では思い出を語って日々を過ごすにはまだ早いですね。

そういうわけでなまじ少し知っているから町歩きしなかった浦和ですが
いつかは押さえておきたいところだったわけですね。
先日テレビであの有名な地井さんが浦和を歩いているところを見て
俄然羨ましくなった我々は
今回遂に浦和への町歩きを計画したのでありました。
主な目標は調(ツキノミヤ)神社と玉蔵院ですね。
途中で県庁を見たり埼玉会館を眺めたりする計画です。

日曜日の朝、午前中はゆっくりと過ごして
お昼の後から出かけます。
南浦和で乗り換えて一駅ですから実はとっても近い街ですね。
最近の浦和の駅は以前とはずいぶん違っていて
すっかり都会の駅になっています。

降りるたびに昔の駅前と今を比べて今昔の思いを強くします。
いつと比べているんだよ!

駅はなおも東口と西口をつなぐべく大工事中のようでありました。
今までは反対側に行くのに不便な駅でしたので
是非連絡通路をつけて欲しいものです。

ところで駅前に出てみると
見慣れない石像が建っておりまして目をひきます。
これは、やなせたかしさんの手による
「浦和うなこちゃん」と言うキャラクターだそうで
どうやら今年の5月24日に造ったばかりの石像のようです。

アンパンマンの中に出てきそうなキャラクターです。

可愛い浦和うなこちゃんを見た後は線路に沿ってのびる道を通って
調神社に向かいます。
先日の地井さんの放送ではこの神社をツキ神社と呼んでいましたが
小生が通学している間、地元の同級生達は
10人のうち10人とも全員がツキノミヤ神社と呼んでいました。
どちらが正しいのかは不明ですが
今回の拙文ではツキノミヤ神社と読みたいと思います。

線路に沿った方向でしばらく進むと
埼玉県立浦和第一女子高等学校があります。

いわゆる浦和一女ですね
県下随一の名門女子校として有名です。
その校舎は流石に名門の迫力があり見るものを寄せ付けません。
門も閉まっていましたし。

一女の正門から右方向に転進するとすぐに
調神社の奥にある調公園に到着します。
これを大きく迂回して調神社の正面に回り込むことにします。

調神社正面、鳥居はないのね。

旧中山道に面した調神社は流石に古い神社らしく
苔蒸した階段や年季の入った社殿が歴史を感じさせます。
小生は中学生の時この境内で遊んでから帰宅したことがあります。
あの頃と境内の雰囲気が変わってないところが凄いですね。
ちなみにこの神社は狛犬の代わりに狛兎とも言える門番があります。
先日のテレビで地井さんが神社の人に
「どうして兎なんですか?」聞いたら
「ツキ神社だから兎なんです」って答えていました。
なるほど。

拝殿は重々しく僕たちを迎えてくれました。

拝殿の賽銭箱に
「ここにはお金だけを入れるように。古いお札(ふだ)など入れないように」
と注意書きがしてあるのに笑いました。
お札を入れる人がいるんですね。
賽銭箱の隣には参拝のお作法として
二拝、二柏手、一拝と書かれています。
お作法どおりにやらないと願い事が叶えられない感じがして
一生懸命お作法に従いました。
参拝を終えて気がついたらお作法に気をとられて
願い事を念じるのを忘れていました。
やっぱり人間は形式にとらわれちゃいけないってことですね。
まさかの結論。間違ってるし。

調神社から住宅地に入り込んで散策を続けます。
この辺りはどの家も敷地が広くて住みやすそうです。
高級住宅街ですね。

しばらく歩くと急に視界が開けて
高等学校と中学校が並んで建っているところに出ました。
高等学校は埼玉県立浦和商業高等学校です。
通称は浦商です。
隣の中学校は浦和市立白幡中学校です。

こちらは普通、白中(しらちゅう)と呼ばれていますね。

白中の門は開いていましたが
門の脇には関係者以外立ち入り禁止と書かれていました。
僕たちはちょっとなら中を見ていこうかとも思いましたが
門のところに中年の男性が立っていて
不審者を入れないようにしていました。
ただ車に寄りかかって校庭の中学生の
野球練習を見ている人だったんですけどね。
彼は明らかに関係者で門の内側にいました。

白中を後にして一路埼玉会館の方角に歩きます。
そこで僕は一本道を間違えて
大きく西方向に移動しすぎてしまいました。
東唱大飯店の前の道を歩くつもりが
新国道まで行ってしまったのですから驚きです。

巨大な埼玉県庁。

仕方がないので県庁まで歩いて
そこから気を取り直して埼玉会館に進みます。
流石に疲れてきたので喫茶店でコーヒーを飲むことにしました。
県庁前交差点のそばの喫茶店、美味しかったです。
僕にはちょっと濃かったですけど家人はちょうど良いと言っていました。

コーヒーを飲んで一休みしたら少し元気が回復しました。
喫茶店を出て埼玉会館の前の道に出ます。

埼玉会館前の欅並木は落ち着いた素晴らしい雰囲気をつくっています。

埼玉会館の脇を左に折れて北に向かうと
県立図書館を通り過ぎて玉蔵院が見えてきます。
玉蔵院の枝垂れ桜は素晴らしいもので
この木を桜の季節に見たらさぞ圧巻だろうと思います。

なんだか凄そうな枝垂れ柳。

玉蔵院は境内の真ん中に道路が走っていて
枝垂れ桜や地蔵堂のある部分と
危険だから閉鎖されている鐘撞堂のある境内が
道路で分断されているんですね。
本当は広い玉蔵院の境内は不当に狭苦しくなってしまっているのでした。

玉蔵院山門から見ると玉蔵院の本当の広さがわかります。

門前町を思わせる狭い商店街を抜けて
京浜東北線をくぐる地下道を抜けると
目の前に「高砂や」言う団子屋さんを見ました。
ここって地井さんが立ち寄ったサッカーどら焼きのお店ですね。
お店にはほかにも甘いものがありましたが
僕はもうサッカーどら焼きに目が釘付けで
これを4個買って散歩のお土産にしたのでありました。

おいしそうなサッカーどら焼き。

どら焼きを下げて駅前に出てきましたら
真新しいパルコのビルがありました。

新しい浦和の顔、パルコ。

せっかくですのでここも見学してから帰路につくことにして
店内に入ります。
一階の中央部に興味深い店を発見しました。
銀塩カメラの魚眼レンズ機やお洒落な手帳など
面白そうな文具類を売っている店です。
ここで僕は店頭に面白いものを見つけました。
かっこいいレーザーポインターが半額セールをしていたのです。

おまけに現品限りです。
これは買わなくちゃいけないですね。

いよいよ家に帰ることにしてもう一度西口に行って
バスで志木まで帰ることにしました。
筆者が中学時代毎日乗っていた国際工業バスの路線ですね。
バスの腹にK.K.K.と書いてあるのが印象的なバスですね。
懐かしい路線バスは小生をして
30分のタイムスリップを楽しませてくれたのでした。

家に帰ってさっきのレーザーポインターを見直してみたら
レザーLEDライトと書かれていてただのLEDランプでした。
なるほどペンライトの胴体部分が革(レザー)で巻かれています。
レーザーじゃなくてレザーだったのね。
僕の早とちりだったようです。
まあいいか、LEDランプ一つ欲しかったし、凄く安かったし。

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