大鉄道博を見て水上バスに乗る



2007年07月22日


大鉄道博を見て水上バスに乗る
両国の江戸東京博物館で大鉄道博覧会があるというので
行ってみることにしました。
最近筆者は「鉄子の旅」という漫画を読んで
鉄道に少々興味を持っていた訳なんですね。

それで今回は両国の江戸東京博物館に遊んだ後
その近くの旧安田庭園を見学してみたいと思います。
さらに可能ならば両国国技館そばから出ている水上バスに乗って
お台場に向かい彼の地の若い風を受けようという計画です。
盛り沢山ですね。
時間の不適合や予約を取っていないことなどから
一部実現困難な気がします。
いいんです、計画はどんどん変わるものです。
そのときの状況に応じて融通無碍なのが僕たちの町歩きの特徴であります。

往路の途中飯田橋で軽食をとって都営大江戸線で両国に向かいます。
地下の駅から地上に出るともうそこは江戸東京博物館の足下でありました。
大鉄道博覧会の立て看板が僕らを待っていてくれました。

言うなれば案内係ですね。
看板に従って通路を歩くと企画展の入り口に誘導されました。
入場口には駅の自動改札を模した入場改札機がセットしてありました。

さすがJR、入場口から楽しませてくれます。
入ると大きなSLの写真パネルが僕たちを迎えます。
その脇ではSLの走る動画、
さらに進むと再生して実働可能な古い古いSLが展示してあります。

これ動くらしいですよ
また壁に沿って鉄道の備品や昔の記録、帳票類などが展示されていて
その奥には多彩な鉄道車両の膨大な模型群が展示されています。
鉄道ファンならずとも思わず立ち止まって見入ってしまう迫力ですので
普段から鉄道に興味を持つ人たちにはきっとたまらない企画なのでしょうね。
にわか鉄道ファンになっていた僕としては
電車の車両に書いてある「モハ」「キハ」とかいう暗号めいた
文字列の意味を知ったりするのは楽しいことです。
昔は子供に聞かれて
「モハ」はもっと速いで「キハ」はきっと速いだなんて
すぐわかる嘘でごまかしていたんですからね。

大鉄道展の会場には
いかにもな鉄道マニアの方たちに混じって
お子さん連れの若いご家族が目立ちました。
子供たちの元気な声が会場内いっぱいにあふれていて
いささか辟易します。
うるさいってば。
やっぱり「鉄子の旅」のおかげで鉄道ブームなのでしょうか。
なかには折からの鉄道ブームに名を借りて
お子さんをだしに鉄道博にきている
隠れ鉄道マニアもいらっしゃるような気がします。
普通のお父さんにしては目の輝きが違うもの。
いや別にいいんですけどね。

それでも小生も展望車の後尾の展望デッキに乗ったり

うしろだ on 展望デッキ
修学旅行で使った覚えのある3等寝台車の展示を見たり

懐かしい修学旅行
おきまりの鉄道模型ジオラマを見たり

男の子なら誰でも欲しい鉄道ジオラマ
大変楽しめました。


大鉄道博をたっぷりと堪能してお腹いっぱいになった後は
近くの旧安田庭園を鑑賞します。

海水を引き入れてあるので水位が変わるのだそうです。
庭園内の美しい池の周りには大勢のご老体が
備え付けの腰掛けに座って水面を眺めていましたが
先ほどまでの博物館内と違って静かな空間です。
こちらの旧安田庭園は旧安田財閥の持ち物だったそうで
5月に行った旧安田邸も同じく安田財閥の所有でしたので
安田財閥はずいぶん色々なものを
持っていたのだと言うことがわかるわけですね。
でも昔の財閥はどの財閥もみんな想像もつかないほどお金持ちで
想像もつかないほど色々なものを持っていたのだと思われますね。

安田庭園に隣接して意匠に優れた円筒形の建物があります。

画面左のかっこいい建物は何だろう。
あのような瀟洒な建物は何かと思って回り込んで玄関に行ってみたら
板戸を立てて封鎖してありました。

建物には両国公会堂と書いてありました。
大正11年完成、安田財閥が当時の東京市に寄付したものだそうです。
両国公会堂は老朽化のため平成13年4月使用が停止されたのだそうです。
貧乏性の小生から見ると色を塗り替えればまだまだ使えそうな気がしましたが
こういうご時世ですから耐震性とかいろいろあるんでしょうね。

両国公会堂から少し歩いたところに水上バスの乗り場があります。
東京水辺ラインと言うのだそうで
パンフレットには「隅田川から東京ベイエリアへ」と言う惹句が書いてありました。
なるほど。
両国からお台場海浜公園まで1000円です。

しばらく待合室で待っていると船がきて
係のおじさんに案内されて船に乗り込みました。
船は思ったよりも揺れていてなんだか心細い感じです。
船内は天井までガラスの窓のせいで非常に明るくて開放的です。

何より船に揺られる非日常性がうれしいです。
なんだか遠く外国に旅しているような気分です。
安い海外旅行というわけですね。

船が走り始めるとその速さに驚きました。
想像していたよりも遙かに速いのです。
出発してすぐに我々の斜め前に異形の船を発見しました。

あこがれの「ヒミコ」のうしろ姿
あれこそは松本零士氏デザインの「ヒミコ」ではないですか。
話には聞いていたけど本当にあったんだ。
僕は震える手で何度もデジカメのシャッターを押しました。
はやく写真を撮らないと
あの宇宙船のような船は猛スピードであるいはワープ航法で
どこか遠くに行ってしまうと思ったのです。

しかしその心配は杞憂だったようでして
僕たちの船「あじさい」はしばらくヒミコと併走したのち
あっけなくヒミコを置き去りにしたのです。

「あじさい」、「ヒミコ」を抜き去る。「あじさい」恐るべしであります。

お台場に上陸して僕たちはしばしのお台場デックス散歩を楽しみました。

若者の街東京デックス
デックス内部のお店には興味がなかったのでデッキだけ楽しみました。
このあたりは若い人にとって楽しい町ですよね。

Just Marriage なオープンカーも見かけてなんだか幸せな気分です

このあとデックスに連絡するゆりかもめに乗って新橋を目指します。
いつもテレビのサラリーマンインタビューの背景にある
NEWしんばしビルに行ってみたかったんです。
このビルは飲食店や洋品店、ゲームセンターやマッサージ店までそろう
通称おやじビルでありますね。

場合によったらここで夕食を食べればいいかなと。

ところがこのビルのほとんどの店は日曜日は営業していなくて
僕たちはすっかり当てが外れて転進を余儀なくされました。
帰路池袋での夕食も考えましたが
少し歩けば銀座に出ることに気づいて
銀座から有楽町線で帰ることにしました。

銀座は日曜日のホコテンをやっていました。
その上僕は忘れていましたが選挙期間真っ最中の日曜日だったのです。
当然選挙運動をしている人も3人ほど見かけました。
最初に見たのは桃太郎旗を掲げた「ペ○ギャルポ氏」でした。

ホコテンをゆく候補者
彼の識見にはかねてから敬服しています。
次に見たのは三越デパート前に陣取った小○興起氏の選挙カーでした。

小○興起氏、必死の戦い
小林○起氏は先の衆議院選挙で
あの小泉首相の放った刺客の小○百合子氏に敗れた
郵政民営化選挙の犠牲者です。
衆議院を通過した法案が参議院で否決されたからと言って
衆議院を解散するという政治は驚きましたね。
この選挙で小泉自民党が圧勝したのは記憶に新しいところです。
今更ながら「世の中は何でもありなんだ」と思いましたですね。

反対側の和光の前では
「ド○ター中松氏」が自ら道行く人に握手をして名刺を配っていました。
氏のご活躍を興味深く思う小生としては
名刺を一枚頂いて握手をしてもらってきました。

だって欲しかったんだもの、いいじゃないですか一枚くらい。

だんだん夕方が迫ってお腹もすいたことですので
銀座のハゲ天という天ぷらやさんに入りました。
大変おいしかったのですが僕たちには量が多くて
食べきれなくて少しお残しをしてしまいました。
申し訳ないことです。

それにしても今回は
江戸東京博物館、旧安田庭園、水上バス、お台場、
ゆりかもめ、新橋おやじビル、銀座ホコテンとわたり歩いて
盛り沢山な町歩きとなったのでありました。
ああ、疲れた。

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