毛呂



2007年04月16日


毛呂
東上線を北上して坂戸駅で乗り換える越生線という線路があります。
単線のローカル色豊かな鉄路が坂戸から越生の町まで走ります。
越生線沿線には城西大学、明海大学、埼玉医科大学と
大学がたくさんあってアカデミックな雰囲気を作っています。

越生線は越生駅で八高線に接続しています。
八高線は足が長くて南は八王子、北は高崎に至ります。
八王子−高崎だから八高線と呼ぶのですね。
(なにをいまさら)

その越生線を今回は東毛呂駅で途中下車して
歩き回ることにしました。

最新式ICカード対応、東毛呂駅

東毛呂駅は典型的な私鉄ローカル駅ですが
僕たちが乗っていたときは意外に乗降客が多くて驚きました。
電車は1時間に4本ほどのペースで走っているようです。

筆者は昔たまにこの駅を利用していました。
いつもは車でこの町に来ていましたが時に電車を利用したのです。
というのもこの東毛呂の駅から徒歩7分のところにある
埼玉医科大学は我が母校だからです。
今回は懐かしいこの町を徒歩で巡ってみようという計画ですね。

東毛呂駅は今風にPASMO対応の改札口になっていました。
対応早いですね。
PASMOは予想を超えた売れ行きに製造が間に合わなくて
夏まで販売は中止されたと聞きました。
よく売れるんですね。

駅にほど近いところにある
蕎麦の名店「田中屋」さんで昼食をとりました。
昔この店で食べたおそばが美味しかったことを思い出したのです。

お昼時は大混雑の田中屋さん

久しぶりに食べた田中屋さんは今も絶品のおいしさでした。
ただ店内のショウケースに置かれた
何体もの招き猫はいただけませんですね。
店の人があちこち旅行するたびに
増えてしまったように見える可愛らしい招き猫ですが
美味しいお蕎麦屋さんには似合いません。

満腹になった僕たちは「田中屋」さんのすぐそばの
「かにや」さんに立ち寄ります。

お菓子、カステラ、ロールケーキ・・・、ほらよだれが。

「かにや」さんには美味しそうなお菓子がたくさん売っていて
ここを素通りすることは出来なかったわけですね。
毛呂に因んだ柚のロールケーキなどが興味深かったです。

「かにや」さんでいくつかおみやげを買って毛呂本郷の町に向かいます。
八高線の踏切を越えると左手に毛呂駅の駅舎が見えます。
線路に沿って左に曲がって八高線毛呂駅に行ってみます。

最新式ICカード対応、毛呂駅。趣のある駅舎です。そろそろ重文指定しちゃいましょうか。

僕は昔この駅の駅前までは何度も行きましたが
駅として利用したことがありません。
八高線に乗ったことがないのです。
八王子も行かないし高崎も行かないし用がなかったんですね。

この毛呂駅からのびる短い駅前通りの向こうに
埼玉医科大学があります。
この駅周辺の喫茶店や飲食店は
学生時代始終入り浸っていたところですが
今この通りを通って見ると昔あった喫茶店などが
随分なくなってしまっていました。
寂しい気持ちになります。

坂を登って懐かしい大学をのぞき込んでいくことにしました。

病院は坂の上にあります。お城みたいでしょ。

久々のキャンパスは相変わらず奥行きがあって
半ばまで進むとどの建物が何をしている建物なのかよくわからなくなります。
その後建てられた施設もあって
大学を離れて久しい小生にとってもはやキャンパス内は浦島太郎状態です。

ひとしきり探検を堪能した小生は
今度は武州長瀬の駅を目指して歩き始めました。
再び八高線の線路を渡りますが今度は先ほどと反対側から毛呂駅の駅舎を眺めます。

なかなか渋いのであります。

そこからややしばらく畑中の道を歩いて武州長瀬駅に向かいます。
昔、学生時代の親友がこの付近に住んでいたことなどを
家人に話しながら駅に到着します。

改札機もたくさんあります武州長瀬駅
この駅は東毛呂の駅より一つ坂戸よりの駅ですね。

武州長瀬の駅周辺はこのあたり随一の繁華な商店街が広がっています。

武州長瀬商店街、大きな商店街です。

商店街から少し入ったところに行きつけの喫茶店があったことを思い出して
探し歩いてみましたが見つかりませんでした。
ダンスの世界では名の知れたマスター夫婦の経営する喫茶店でした。

思いついて母校の周りを歩いてみましたが
予想以上に昔の行きつけの店がなくなっていて強いショックを受けました。
時代は変わっていくんですね。
これからもこの町には時々まいりますので
なるべく変わらないでいてほしいと願わずにはいられません。

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