東京湾観音



2011年02月27日


東京湾観音
町歩きの駄文がずいぶんご無沙汰でした。
冬の寒さが堪えて春になったらまた歩きましょうと思っていたら
3月11日のあの大震災が起きて町歩きどころじゃなくなってしまいました。
出かけた先でグラリと来て電車が止まってしまっては困りますからね。
そのほかにも余震や原発が心配で
なかなか出かける気にはならなかったですね。
ゴールデンウィークを期にまたそろそろ出かけようと考えています。

ところで実は筆者は震災前に房総半島に遊んでいます。
むかし子供時代に千葉の岩井と言うところに
毎年海水浴に行っていたのを思い出して
久しぶりに行ってみることにしました。

さらに富津岬に近いところに
東京湾観音という観音様の巨大立像があるそうです。
今回はこの二点に絞って遠距離ドライブを楽しもうという計画です。
昨年の秋に10年乗ったE3200を手放して
SKYLINE2500GTを購入したところ
これが大変面白くてたまにはどこかに遠出をしたいのです。

とはいえ岩井は大変遠くて
現地に着く頃にはすっかり疲れてしまいました。
やっぱりもう年ですね。
将来の欧州旅行を目指して
もう少し体力を維持しておかなくちゃいけませんです。
久しぶりに見た岩井駅はすっかり建物が新しくなって
屋根瓦もなんだか南国調でリゾート地に来た感じがします。

やってきました岩井駅。
昔は田舎の駅という感じでひなびた雰囲気でしたが
今は現代風になっているわけです。
この町は昔から遠浅の海で知られていますので
家族連れの海水浴や小中学校の林間学校とか
大学のクラブ活動の合宿などに利用されている町です。
古くからの固定客の多い海ではあるんですね。

筆者には懐かしい岩井海岸。今も夏になると家族連れで賑わう海岸です。
もちろん今はシーズンオフですので人影はありません。
でも僕には夏のこの海の子供達の歓声が聞こえてくる気がします。
そのくらい毎年毎年この海に来て遊んだのです。
一日だけの年もあったし三日くらいいた年も、
あるいはもっと長逗留した年もありました。
小生にとって思いでふかいこの岩井海岸が
いつまでも愛される海岸であるようにと願っています。

ここから今度は北上して富津にある東京湾観音に向かいます。
昔からいちど行ってみたかったんですね。

東京湾観音は昭和36年建立、高さ56米の巨大な救世観音様です。
内部は階段をゆっくり上れるようになっていて
体のあちこちに穴が開いていて外が見えるようになっています。

足下で入場券を買います。324段の螺旋階段の始まりです。
昨年見学した牛久大仏が高さ120米ですからそれよりは少し低いわけですね。

背中側には沢山の穴が開いています。
どちらかというと背中側の方が海側なんですね。

穴の一つから下を見下ろすとこう見えるわけです。
売店の向こうに海が広がっています。

高層階では見晴らしは良いのですが風が強かったです。カメラを落としそうで怖かったです。
海のそばだから風が強いんですね。
上の方に行けば行くほど恐ろしげな風切り音がします。

安全のため鉄製の囲いがあります。画面は南を向いています。

この観音様を見てから一ヶ月半後に東日本大震災がありました。
東京湾観音は無事だったそうです。

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