東大構内



2009年10月09日


東大構内
東京大学の構内を見学してみることにしました。
一度ゆっくり歩いてみたかったんです。
何度か町歩き中に潜入して
どこに何があるかは大体わかっているつもりですが
知らないところも多いし。
当たり前です。

丸ノ内線の本郷三丁目で降りると午後1時24分でした。
相変わらず出発が遅いですね。
駅前には有名なオ・デリス・ド・本郷というレストランがあります。

雰囲気のある店構えが見るものを魅了します。実際おいしいし。
小生はこちらには過去二回入ったことがあります。
とっても美味しいフランス料理のお店であります。
今回はここは眺めるだけです。

東大に到着するとあの赤門が僕たちを迎えてくれます。
若いお父さんとお母さんが赤門をバックに子供たちの写真を撮っています。
僕の出身大学で記念写真を撮る人は少ないです。
赤門が無いですからね。

東京大学のシンボル「赤門」
この門は加賀前田藩上屋敷の門だったそうですね。
将軍家斉の娘、溶姫を迎えるときに作ったということです。
近くで見るとさすがに迫力があります。
一方加賀前田藩の下屋敷にも赤門がありますね。
これよりだいぶん小さいですけど。

板橋の加賀前田藩下屋敷赤門。現在は如意山観明寺。(参考写真)

赤門から入ってすぐのところに
小柴さんが使っているスーパーカミオカンデの
20インチ光電子増倍管が屋外に展示してありました。

これがあの有名なカミオカンデのアレです。
野ざらしじゃまずいと思ったらしくて
ガラスケースで保護されていましたが
そのガラスケースが野ざらし状態で
ケースの上には長い間の埃や枯れ葉がこびりついていました。
せっかく展示してるんですからたまには掃除したらどうでしょうか。
って、人には厳しいですね、自分ならやらないくせに。

東大の構内は銀杏並木が縦横に走っています。

銀杏並木の向こうに安田講堂が見えます。
銀杏ってなんだかアカデミックな感じですよね。
もしかしたら東大がそのイメージを作ったのかもしれませんですね。
ただこれからの季節は
その銀杏の独特の匂いが構内に漂って閉口するらしいですね。

銀杏並木に誘われて横道に逸れると
大きな噴水のある広場に出ます。
この噴水を擁する広場に面して巨大な図書館があります。

図書館前広場。真ん中の鉄塔は噴水らしいです。
この図書館は東大の学生か研究者か
または特に許可された人でないと利用できません。
中に入った人によると膨大な蔵書でとにかく凄いらしいです。
おい!もうちょっとちゃんとレポートしろ。

元の銀杏並木に戻って進むと
学生運動のシンボルだった安田講堂があります。
当時警官隊が学生達が立てこもるこの安田講堂を取り囲んで
まわりじゅうから放水をしていたのを思い出します。
学生達は理想に燃えていましたですね。
世界同時革命とか考えていたわけですからね。

あのときの熱い学生運動を冷めた目で見ていた
少し下の世代をしらけ世代というと聞いています。
何事にも熱くならずにどこか諦念している、そんな感じの世代です。
それは筆者達の世代です。

意外と小振りな安田講堂。昔はテレビで大きく見えたんですけどね。
この安田講堂は今も講堂として使っているらしいですね。
講堂前の芝生の養生をしていました。

安田講堂の脇の道路に沿って大きな塑像がありました。
東大黎明期の偉い先生の像で
浜尾新という人の像だそうです。

すごく偉い浜尾新先生像。
付属のプレートを読むと構内の銀杏は
この人の尽力で植えたらしいのですね。
あの膨大な銀杏の木はこの人のせいなのかと知りました。
いつの間にかせいとか言ってるし。

その道を降りたところに三四郎池がありますね。

ひっそりと静かな三四郎池。ちょっと虫がいます。
元々は「育徳園心字池」というらしいですけど
夏目漱石が小説に書いてから
三四郎池とも呼ばれるようになったようです。

ここから今度はグラウンドの脇を通って付属病院の前に出ます。

画面右はグラウンド、左が大学病院ですね。
昔患者として通院していた頃を懐かしく思い出します。
小生は今から37年前に肺結核患者としてこの病院に通院していたんです。

せっかくですから病院の建物群の奥まで歩いてみます。
そうしたら不忍池の方から見えていた東大病院の新病棟に出ました。
この病棟の最上階に展望レストランがあるらしいんですね。
それで図々しくこの店で軽く食事をすることにしました。

この店は上ってみると15階とは思えないほどの素晴らしい眺望で
近くに高い建物がないせいか少し高台に建っている効果もあってか
非常に素晴らしい見晴らしです。

左側に上野のおやま、中央が浅草方面。真ん中の青い建物がスカイツリーです。
上野のおやまがすぐそばに広がっているのがわかります。
とりわけ浅草方面に建設中の
東京スカイツリー(新東京タワー)がよく見えて興味深かったです。

スカイツリー望遠写真。アサヒビール社屋の向こう側なんですね。
今が150メートルの高さに達したそうですから
あの4倍の高さになる予定なんですよね。
いかに化け物じみた高さになるかが想像できようというものです。
地震国日本でのその高さを実現する技術は凄いことですね。

美味しい料理と絶景に大満足の僕たちは
あとはまっすぐ家に帰るだけです。
本郷三丁目に向かう途中復元なった鉄門を見つけましたので
寄り道して観察しました。

昔は医学部の門だったらしいですね。
どうやら昔の鉄門とはだいぶ違うようです。
名前を忘れないために作っておくみたいな。

そこから龍岡門を出て本富士警察署の前を通って
いわゆる本三に到達したのは午後3時45分
家に帰り着いたのは午後5時近くなったのでした。

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